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2 13, 2018 10:42 ミレニアル世代向けのミックスなSTAY、新しいホテルのかたちを体験してきました

新しいホテルの形

こんにちはデザイナーの川合です。

mctでは国内外含め、様々なプロジェクトが常に走っており
そうなってくるとメンバーの移動と宿泊も自然と多くなってきます。
そうした移動の多さは逆に言えば新しい体験をするチャンスでもあります。
(ちなみにメンバーによってはわざわざ毎日違うホテルを試す人もいるとか。)

今回はそうした新しいサービスを体験した時の模様を
レポートというかたちでお届けしたいと思います。

みなさんもお仕事やプライベートでホテルや宿泊施設は
様々な不満や、期待などあるかと思います。

ちょうど我々も今年の夏頃に観光地での滞在のあり方
に関するプロジェクトを行っていたため、
その時にも変わった滞在の体験が出来るような宿泊施設に
できるだけ泊まることのできるようなスケジュールを組んでいました。

今回お邪魔したのは
ザ・ミレニアルズ 京都
です。

The Millennials Kyoto

https://www.themillennials.jp/

以下、公式より
ミレニアル世代のためのライフスタイルホテル。世界で最も進化したポッド(カプセル)で女性でも安心。 充実したデザイナーズラウンジで料理や仕事など自由な時間を。ホテルともカプセルホテルとも違う新しい滞在体験をお楽しみください。

それでは、その時の潜入取材の模様をちょっとだけシェア出来ればと思います。

 

The Millennials Kyoto

場所は京都繁華街すぐ近くで、
東京で例えるなら新宿の歌舞伎町すぐに立地しているような印象です。
立地は抜群ですね。

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エントランスです。コンクリートむき出しの都会的な印象に大きな観葉植物がよく映えています。

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エレベータを上がるとラウンジがあります。
アメリカの西海岸的なインテリアのデザインが
よくあるビジネスホテル的なイメージとは真逆のおしゃれな雰囲気になっています。
ここは京都か?と一瞬とまどいます。

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受付でチェックインを行います。
ディスプレイの動画で基本的な説明をされます。
ルームキーは専用のiPhoneを渡されてアプリで室内のファシリティを操作可能です。
わかりやすい動画でフロント業務も削減されていてスマートです。
当然、字幕もついて外国人対応済み。
無駄のなさがとても心地よいです。

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部屋に行く前にラウンジでゆったり
外国人の観光客も多く、
飲み物を片手に談笑されている方がちらほら。
奥ではワークスペースでお仕事をされている方もいらっしゃいました。
備え付けの本棚のセレクションも建築やデザイン、ビジネスに関わるセレクションが光ります。 

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ピクセル状のグラフィックを特徴としたデザインで
スペースのサインも洗練されています。

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iPhoneのケースをかざすと宿泊のフロアに入れます。
男性、女性でフロアが分けられています。 
ゴミ箱や備え付けの洗剤なども含めてすべてのものがきちんとディレクションされています。

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洗練されたインテリア、
落ち着いて静かな雰囲気です。

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こちらが宿泊スペースのスマートポッド
部屋というよりは優れたプロダクトデザインと言えるような、
機能的な収納や照明など細部のデザインも優れています。 

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渡されたiPhoneでベッドなども操作が出来ます。
ベッドは目覚ましでリクライニングも可能。
目覚める時間に合わせて、スマートポッド全体で照明とベッドの連携で
朝気持ちよく起きられる仕組みがありました。
宿泊客のニーズへの先回りが気持ち良いです。 

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ブラインドを下げて就寝、天井もそこまで低くはないので
既存のカプセルホテルほど狭い印象は受けません。 

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朝のラウンジ
備え付けのキッチンでコーヒーを入れている人もちらほら
朝から打ち合わせをしている人もいました。
外を眺めると京都の街が一望できます。

さて、今回はプロジェクトのついででの簡単な観察でしたが
いかがでしたでしょうか。 

ミレニアルズという名の通り、
ミレニアルズ世代の仕事と遊びが混じり合った
ミックス感のある機能性や価値観が
ちょうど自分自身のニーズにもフィットしており、
シェアオフィスを借りる時間と同じくらいの価格にも
とてもお得感がありました。

既存のビジネスホテルと異なり、
コワーキングスペースとしても使え、
昼と夜の顔を持つことで
宿泊以外でも収益源を持つ新しいホテルという
ビジネスモデル的にも新鮮な印象でした。

現在、宿泊業界では
価格の比較サービスのようなデジタルの波に
飲まれたことによる価格競争や、
airbnbなどのシェアリングサービスとの競合による
顧客ニーズの独自な体験へのシフトなどなど、
顧客視点でより明快なコンセプトの宿泊が求められている背景があります。

そうした背景で見たときにとても明快なコンセプトとデザインのホテルでした。
みなさんも京都にご宿泊の際はぜひ体験してみてください。
渋谷にもオープン予定だそうです。

mctではそうした顧客視点での
独自性の高い新しいコンセプト創出、新規サービスの検証のお手伝い
顧客経験・サービスのプロトタイピングをお手伝いしております。
お困りの際はお気軽にお問い合わせください。

 お問い合わせ 

Keisuke Kawai株式会社mct エクスペリエンスデザイナー

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