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May 13, 2021 03:00 Blog|WASEDA NEOにてmiroのレクチャーを行いました!

アートボード 48 のコピー 20@4x


みなさまこんにちは。mct CXチームの渡邉です。
私たちは3月末から週に一度、全5回に渡ってWASEDA NEOにてmiroを使ったチームコラボレーション・オンラインワークショップづくりについてのレクチャーを行いました
こちらのイベントはmiroの基礎を学ぶ【入門編】とより実践的なmiroの使い方、ワークショップの企画について学ぶ【実践編】の2本立てで行われました。

\イベントページはこちら/
【入門編】オンラインツールMiroを体験しよう
【実践編】ワクワクするオンラインワークショップ作り

■入門編でmiroの基本を学ぶ■

入門編では、まずmiroの基本的な操作方法についてレクチャーを行いました。ここでは付箋を動かす、画像を貼る、などmiroの操作でよく使うものについて実際に手を動かしながら学んでいただきました。
今回は当日のレクチャーが終わったあとも参加者のみなさんが楽しく復習できるようなボードに設計しています。
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付箋ワークの復習をしてもらったり…
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ボードを動かす練習をしながら隠れているピエロを探してもらったり…
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観覧車の窓に合うように画像をトリミングして入れ込んでもらったり…
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オブジェクトの移動の練習として福笑いに挑戦してもらったりしました。
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また操作でわからないことがあればコメントを入れていただき、セミナー時間外でも参加者の方とやりとりをしていました。
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また入門編2日目にはmiroでの様々な投票機能を使ったりしながらチームビルディングのワークを体験していただきました。
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初めはmiroの操作に慣れなかった方も入門編の終わりにはどんどん使えるようになっていて、様々なワークをそつなく体験していただきました。


■実践編でmiroの応用・イベント設計について学ぶ■

実践編では、実際のmiroボードのプロジェクトでの活用事例や実際に使っている資料などをお見せしながら、リモートコラボレーションについて知り、「miroをどのように活用していけるか」「オンラインワークショップ/プロジェクトを主催する立場ではどんなことをするべきか」といったことを学んでいただきました。
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私たちが今まで溜めてきた様々なノウハウを共有しました。

この実践編は3日間あり、最終日には模擬ワークショップの企画をしていただきました。ワークショップのテーマは「miro超初心者がmiroを学ぶためのオンラインイベント」で、参加者のみなさんには3時間のワークショップの内容の企画、ワークショップボードのデザインを行っていただきました。

まず、<miro利用のジャーニーマップ>をご自身の経験を基に作っていただきました。miroを知ったとき、使い始めたとき、どんな経験をしていたか?miroを使いこなせるようになるにはどんな体験が必要だろうか?ということをチームでディスカッションし、ワークショップの企画に役立ちそうなポイントを整理します。
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次に<ワークショップ計画シート>を作成していただきました。このシートにワークショップの要件が書かれており、参加者のみなさんにはワークショップのアジェンダ、それに必要なワークフレーム(miroボード)のアイデアを考えていただきました。

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最後は<ワークショップボードの作成>です。ワークショップ計画シートを基に、既存のパーツを使ったりオリジナルでフレームを作っていただき、各グループ1つのワークショップボードを完成させていきました。
こちらがみなさんの作られたmiroボードです。各チーム、今までの学びを生かしてとてもユニークなワークショップボードを作ってくださいました。土台のマテリアル(山・宇宙のパーツ)は私たちから提供したものですが、チームによって全然違う作り方をされていて、とても興味深くみなさんのプレゼンテーションを拝聴していました。

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実践編は1週間に2時間のセミナーを3週に渡って実施していましたが、セミナーの時間外にもmiro上でグループメンバー同士や私たちとコミュニケーションをとっていただいたり、miroミニ課題をやっていただいたりと、非同期的なワークも行いながら進行していきました。
本イベント自体はあっという間に終わってしまいましたが、参加者の方とも密にやりとりができ私たちも新たな気付きや発見を得られるなど非常に充実した期間となりました。

■おわりに■

今回のイベント企画・実施を行うにあたっては、miro自体の新たな使い方やオンラインコラボレーションの可能性について私たち自身、改めて学びを得られる機会となりました。
今回のイベントで改善できそうな点はたくさんあると感じましたので、これらのコンテンツはまたアップデートして、クライアントの皆様とのワークショップや実際のプロジェクトに活かしていきたいと思います。

それでは最後までお読みいただきありがとうございました!



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Michiru Watanbe株式会社mct エクスペリエンスデザイナー

May 07, 2021 05:00 Blog|ユニークリサーチはユニークアイデアに通ず

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こんにちは、mct CXチームの増田です。
日々リサーチをしていると、対象者の方の発言にハッとさせられる瞬間が多々あります。「生の声」の持つインパクトは大きく、特にそれが自社ユーザーのものであった場合など、皆さんも興味津々なのではないでしょうか。
一方で、ユーザーの生の声からダイレクトに商品開発につながったとか、新規ビジネスが始まったとかいうケースは、あまり耳にしません。(あくまで私の主観です)
やはり「生の声」は未加工の「ローデータ」なので、そこから一歩先の「考察」が不可欠です。自戒を込めて書きますが、「ユーザー中心」の考え方が陥りがちなリスクとして、「ユーザーリサーチの結果に過度に引っ張られるあまり、考察が不十分になってしまう」という点があると思います。ユーザーに共感することは大切ですが、彼らの発言を絶対的な “印籠”のように取り扱うと、最悪の場合、自らの頭で思考しなくなってしまうことも起こり得ます。

では、こういった事態を避けるためにはどのようにすればいいのでしょうか? 活発な議論や深い考察を促すおすすめの方法を、今回は3つご紹介します。

❶ユーザーリサーチそのものを、未来志向にデザインする
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例えば、自分たちが一朝一夕には共感できないような対象者をリクルートしてみましょう。いわゆる「エクストリームユーザー」と呼ばれるような人たちや「イノベーター」と称される人たち。彼らの発言や行動は、今の私たちの常識ではなかなか計り知れません。

「まったく共感できない変わった人たちだ」と切り捨てるのではなく、自分が理解できなかったこと/驚いたこと/ショックを受けたことなどを冷静に受け止めてみましょう。現代の常識の枠の外で起こり得る価値観を咀嚼することは、未来に向けた議論のきっかけになります。

テーマ例 × ユニークなユーザー例
・健康管理サービス × オリンピックを目指すトップアスリート
・オンラインコミュニケーションツール × ゲーム配信を行うeスポーツインフルエンサー
・未来のモビリティサービス × ハリウッド映画を作るVFXスタジオのクリエイター
・決済サービス × 中国でサービス開発を行うUXデザイナー


❷今のユーザーリサーチとは別軸で、未来の“きざし”を積極的に探る
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今のユーザーの延長線上にある王道の未来とは別に、「起こり得る未来」をいくつも考えてみましょう。ゼロから発想することは困難なので、先端事例など、なんらかのインプットを入れることがおすすめです。
例えば過去のプロジェクトでは、優れたSF作品(映画・アニメ・ゲームなど)を数十本ピックアップし、そこで描かれている世界観やディテールを徹底的に分析したことがあります。「ひょっとすると 」をキーワードに、メンバーそれぞれが(ある意味、邪道とも言える)未来の“きざし”を探索するアプローチは、なかなかに刺激的なものでした。

❸クリエイターをアサインし、未来の“きざし”を可視化する
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未来の“きざし”はあくまでも小さな芽に過ぎません。そこからどのような考察を導くことができるのか、深く議論することが求められます。そして議論以上に重要なのが、議論の過程や結果をきちんと「可視化」することです。プロジェクトメンバーの中にクリエイターをアサインできれば、より高い精度が期待できるでしょう。
“きざし”という曖昧なものを例えば“シナリオ”という形でビジュアライズすることで議論が先に進みますし、新たなコンセプトのヒントを得ることにもつながります。

今回ご紹介した3つの方法は、いずれも未来に着目しています。一般的に、リサーチは“今”に傾倒しがちな側面がありますが、 “今”と“未来”の両軸から設計することで、プロジェクトにおける考察の質が一気に高まると思います。

こうした進め方にご興味のある方は、いつでもご相談ください。


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ユニークなリサーチを取り入れたプロジェクト進行について、カジュアルな相談会のお申し込みを受け付けております。
・既存のリサーチに限界を感じている方
・未来に役立つアイデア開発をしたい方
・ユニークなデザインリサーチ〜アイデア創出のプロジェクトに興味のある方

は是非こちらよりお問い合わせください。
先着5名(担当者)様とさせていただいておりますのでお早めにお申し込みいただければと思います。



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Nobuo Masuda株式会社mct エスノグラファー/エクスペリエンスデザイナー

Apr 23, 2021 09:00 Blog|mctのリモートコラボレーション

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こんにちは、CXチームの渡邉です。
最初の緊急事態宣言から約一年が経ちましたが、みなさまお変わりなくお過ごしでしょうか。mctではほぼフルリモート体制の中、クライアントの皆様ともオンラインワークをメインに様々なプロジェクトを推進しております。
以前のブログPLAYFUL miro BOARD - オンラインでの共創をよりクリエイティブに!-にて、オンラインワークショップをより楽しく行う工夫についてご紹介させていただきました。今回は長期的にプロジェクトを進めていく際に私たちが行っていることについて実際のプロジェクトボードと合わせてご紹介します!

■デジタルツールを使い分けてコミュニケーションを円滑にする
私たちは普段slackzoomを使ってコミュニケーションをとっています。社内利用だけでなく、クライアント様とのやりとりでもこういったツールを使ってコミュニケーションをとることが多いです。チャット形式で気軽にやりとりができるので、もうこのツールなしではオンラインコラボレーションは成り立たないですね…。

slackは日々の連絡用のツールだけでなく、オンラインインタビューにおける連絡手段としても使ったりすることもあります。
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インタビュー時のバックヤードでのやり取り。各インタビュー回ごとにスレッドを作りzoomで対象者に話を聞きながら、slackでインタビュー視聴者とやりとりを行ったりします。


■リサーチ内容をリアルタイムに共有する■
プロジェクトの始めでは情報収集行うことが多いです。オンラインホワイトボードツールmiroを使ってテーマに関する記事を集めたり、イメージボード作ってみたり、参考資料を貼り付けしたりと、あらゆる情報をmiroにまとめて管理しています。

このような非同期的なワークでメンバー各自が集めた情報を効率的に可視化し、分類することで、次のステップに向けた仮説を立てるのに役立ちます。03
好きなメディア、良いと思ったプロモーションの方法についてメンバーでまとめたときのもの。各自が自由にぺたぺた貼っていっています。


■リサーチしながら分析する
最近ではオンラインインタビューでユーザー調査を行うことが多いですが、インタビューメモをとったり、分析したりするワークもmiroで完結させることが増えてきています。インタビューの後にプロジェクトメンバーでデブリーフィングを行い、miro上の情報を見ながら次のインタビューの進め方について話したり、重要な気付きや方向性についてディスカッションを行っています。
miro上にインタビューに関する情報がすべて詰まっているため、リサーチと分析をほぼ並行して行うことができ、クイックにリサーチ⇔分析のサイクルを回すことができています。
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miroボードにインタビュー対象者のプロフィール基本情報の資料、インタビューメモ、気付きのポストイットからの分析ワークまで全ての情報を置いています。


■アイデアを出す→俯瞰する
分析ワークが終わったらアイディエーションワークです。こちらの画像は実際のプロジェクトにて社内メンバーでネクストステップに向けたアイデア出しに使ったボードです。ポストイットでとにかくアイデアを出してみて、その後アイデアを俯瞰して見て全体的な方向性を検討しています。
miroボードは無限に広がる空間の中にあるホワイトボードなのでアイデアも無限に広がっていきますね。
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アイデア出しはポストイットワークだけではありません。実際に手を動かして書いてみたり、スキャンした画像を貼ってデザインを検討したり、様々な方法でアイデアを共有しています。画像は昨年自社プロジェクトで行ったMaking New Things 〜アフターコロナ・ビジョニングのプロジェクトにて、プロジェクトロゴを社内で検討したプロセスの一部になります。左から順に追っていくとどのようなプロセスでロゴができたのかが何となくイメージできるかと思います。
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miroをオンライン上のプロジェクトルームとして活用する
様々なコラボレーションワークのボードを見ていただきましたが、それぞれのフェーズでのワークの内容を1つのmiroボードに残すことで、プロジェクトにおける一連の議論の流れや推移を俯瞰視することができます。今までのワークを見返すことで新たな気付きが生まれたり、プロジェクト初期では盲点だったところも後の振り返りで理解がしやすくなります。
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実際の案件で使用したmiroボード。約5ヶ月の期間で、様々な情報、アイデアが集約されていきました。


■プロジェクトで得たナレッジをアーカイブ化し、蓄積・データベース化
mctではmiroだけでなくNotionなど様々なツールを用いながらプロジェクトの進行に合わせて情報をまとめています。オンラインツールの良いところは、情報をデータベース化できる点です。関与者への共有も簡単ですし、ユーザー発話やデスクリサーチにリンクを作っていきファインディングの整理やインサイト構築も共同で作業が可能になります。

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■さいごに
今回は、ほんの一部でしたが私達が日々行っているオンラインコラボレーションの方法・ポイントについてご紹介しました。まだまだ落ち着かない日々が続きますが、これからもオンラインの良さを活かし、クリエイティブなプロジェクトを作っていきたいと思っています。
mctではデザインリサーチからアイディエーション、プロトタイピング検証まで一気通貫のプロジェクトを数多く行っております。オンラインコラボレーションやプロジェクトについて興味がございましたら、お気軽にご連絡ください。


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また現在、オンラインでのプロジェクト進行について、カジュアルな相談会のお申し込みを受け付けております。
・オンラインプロジェクト推進でお困りの方
・インサイトを基にしたアイデア開発をしたい方
・デザインリサーチ〜アイデア創出のプロジェクトに興味のある方
は是非こちらよりお問い合わせください。
先着5名(担当者)様とさせていただいておりますのでお早めにお申し込みいただければと思います。

※定員につき、募集は終了しました。


それでは、最後までお読みいただきありがとうございました!



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Michiru Watanbe株式会社mct エクスペリエンスデザイナー

Feb 02, 2021 06:00 Blog|資生堂様とのデザインスプリント ~「美活ジム」の初期アイデアが形になるまで~

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R&D部門の社員を対象とした新規アイデアの提案制度を実施していた資生堂様。以前mctのデザインスプリントプラグラムで、第一関門を通過したアイデアをブラッシュアップするお手伝いをさせていただきました。

その後、チームの方々のご活躍により、更なる関門を次々と突破したアイデア「S/PARK Studio 美活ジム(以下美活ジム)」がイベントという形で実現されたという嬉しいニュースを聞き、この度取材させていただきました。

画像1出典:美活ジム公式サイト https://sites.google.com/view/bikatsugym/

企業において新規アイデアや新規事業の創出を目的としたプログラムは、近年よく見かけるものの、実際に事業に発展するものに出会うことは多くありません。

今回アイデアの実現に辿り着いた秘訣をお聞きしたので、ご紹介したいと思います。

<アイデア実現のポイント>
・チームメンバー全員が情熱を持ち、「やりたい!」という気持ちが強かった
・社内でもフィードバックをもらったり、イベントをプロトタイピングできる環境があった
・リソースを効果的に活用し、まずは自分たちにできることを実現

<mctとのデザインスプリントで良かったポイント>
・外部からの視点を入れることで、アイデアをシャープにできた
・漠然としたアイデアをビジュアル化によって、メンバー間で共有・議論しやすくなった
・インタビューで直接ユーザーの声を聞き、リアルにイメージできるようになった
・短期集中型でコンセプトを深掘りし煮詰められた

取材にご協力いただいたのは、株式会社資生堂の樋口様(本プロジェクトのチームリーダー)と鈴木様、福田様、堀様です。



1.プロジェクトの推進と成功の秘訣とは
資生堂様では、R&D部門において研究者起案でのビジネスアイデアの提案・実現の機会を提供するプログラムを実施されていました。弊社がプログラムから出てきたアイデアをブラッシュアップするお手伝いさせていただいたのは2019年でした。

新規アイデア創出とビジネスへの展開は、様々な企業で取り組みがされていることと思います。その中で、アイデアを発想する機会はあるものの、プロジェクトとして前に進んでいかない、というのを目や耳にする機会も多いのではないでしょうか。

資生堂の皆様も、本業がある中でこのプロジェクトの業務を進めていくのには苦労もあったようです。そのような状況下で、このプロジェクトが成功した秘訣をお聞きしました。

・チームメンバー全員が情熱を持ち、「やりたい!」という気持ちが強かった
樋口様:「今回良かったのは、メンバーみんながやりたい気持ちが強かった、というのがありました。誰か一人が頑張るというより、みんなが自発的にがんばっていたので、負荷が一人にかかり過ぎるということがありませんでした。また、トップダウンではないので、自分たちのいいと思ったものを自分たちで承認を取りながら進められる、やりたい方向性を保てた、というのがモチベーションを保ちながらできたポイントかなと思います。」
鈴木様:「樋口さんのような『絶対やる!』という情熱係がいるのがよかったです。」
樋口様:「最初は堀さんと『ときめく場所をつくりたいね』という話をしていたんです。」
堀様:「そのタネみたいなところから、具体的に動き出したのはちゃんとメンバーがついてから。樋口さんが、何があっても絶対前に進めるんだ、と情熱を持ってやっていました。メンバーの異動などもある中、ローンチまで辿り着けたのは、弊社の中でも珍しいケースだと思います。一丸となってやってきたからかなと思います。」

・社内でもフィードバックをもらったり、イベントをプロトタイピングできる環境があった
福田様:「コンセプトはぶれずにやってきたのですが、発信するメソッドに対して独自性があるのか確認するようにとお達しがあって、テストを挟んだんです。こういうメソッドを毎日やったらどのような変化があるのかを確認して、自信を持って、こういう変化があります、というデータをプラスしました。」
樋口様:「テストにご協力いただくユーザーさんにきていただいて、レッスンを受けてもらってどうだったか、あとは1ヶ月間週に一回来てもらって、おうちでもやってもらってどうだったか、そして、一ヶ月でどんな変化があるのか見てみました。」
鈴木様:「笑顔測定のためのアプリもできました。」
福田様:「タブレット端末を用いて笑顔度が測定できるアプリで、一般公開はまだしていないので、美活ジムのiPadにのみダウンロードされていて、会場に来ると使えるという状況です。」
鈴木様:「テストの前には、社内の人を20人くらい集めて、紙に興味を持ったところなどにペンで色をつけてもらったりして、コンセプトチェックもしました。」

・リソースを効果的に活用し、まずは自分たちにできることを実現
鈴木様:「最終的なビジネスを作り上げてからではなく、都市型の研究所という場を活用して、研究員がお客さまと直接接する場づくりから、小さく始めたから世に出せたというのがあります。」
樋口様:「まずは、自分たちができることを、とやりました。いい上司もついてくれました。私たちはもう少し検証したほうがいいかなと思っていたのですが、『まずはやってみようか』と一言いってくれる上司がいてバックアップしてくれたのも一つ大きな要因としてありました。」

 

2.資生堂様とのデザインスプリントプロジェクトについて
弊社メンバーが一次審査の審査員を担当したこともあり、通過したアイデアをデザインスプリントで検証したい、というお話をいただきました。コンセプトはあるものの、まだコアなMVP(※1)が定まっていないので定めたい、顧客の反応を聞きたいというご要望をいただき、mctがデザインスプリントプロジェクトという形で、プロジェクトチームを支援させていただくことになりました。
※1 MVP=Minimum Viable Product(実用最小限の製品)。初期の顧客を満足させ、将来の製品開発に役立つ有効なフィードバックや実証を得られる機能を備えた製品のバージョンを指します。


mctのDay1~5のデザインスプリントプロセス
デザインスプリントは、Google Venturesによって開発された、デザイン思考のベースとなるプロセスを素早く回すというメソッドです。オリジナルは5日間の集中的なプログラムですが、クライアントの方々も丸一週間予定を確保することは難しいため、弊社ではそのエッセンスを取り入れながらも各ステップの間隔を開け、2〜3ヶ月のプロジェクトとすることが多いです。とは言っても、期間を決め、集中してモチベーションを保ちながら推進することを心掛けています。

画像2デザインスプリントのプロセス

資生堂様とのデザインスプリントでは、上の図のような5つのステップでアイデアをブラッシュアップするお手伝いをさせていただきました。

画像3デザインスプリントDAY2の様子

資生堂のプロジェクトメンバーの皆様からいただいた感想もご紹介します。

・外部からの視点を入れることで、アイデアをシャープにできた
堀様:「自分たちでやっていると、どうしても今ある知識だけになってしまうし、いくら話し合っても凝り固まってしまうのが、他の調査の経験も豊富なプロの視点で見てもらって、短い期間でぎゅーっと絞れていったのがよかったです。美活ジム自体が壮大なテーマで、あれもやりたい、これもやりたい、だったので、絞っていくためにいてくれたのがよかったです。」
鈴木様:「研究所にいると、何が一般的に面白いのかわからなくなってくる人もいると思うんですが、特定の研究について広げてくれたりすると、『こういうのって面白いんだ』と気付きを得られるので、興味を持って広げてくれるのがいいと思いました。」

・漠然としたアイデアをビジュアル化によって、メンバー間で共有・議論しやすくなった
樋口様:「私たちの考えていたことをより深めてくれたと思います。絵を使ってイメージを作ったりして、私たちもディスカッションできたので。」
福田様:「絵にして進めてくれたやり方がすごくよかったと思います。今でもその絵は元になっていて、まだまだ社内の資料で使わせていただいていています。具体的になって、チームメンバーの間でも共通の認識が持てるし、進め方がよかったです。」
鈴木様:「ロゴ(※2)も私たちのイメージを伝えるためには効果的でした。」
堀様:「自分たちの中で話すにしても、お客さんに話すにしても、ビジュアルイメージっていかに強いかというのは気づきになりました。」
※2 現在のロゴとは異なります。

・インタビューで直接ユーザーの声を聞き、リアルにイメージできるようになった
鈴木様:「4名の方に実際にお話を伺って、ターゲットとなる30何歳の女性ってこういう感じって頭の中にイメージがあったのですが、あまり具体的ではなくて、そういう人に実際に会って深くお話を聞いたのが、実際にコンセプトを作る時も、その方を思い浮かべながらできたのがよかったです。」

・短期集中型でコンセプトを深掘りし煮詰められた
鈴木様:「合宿みたいに短期集中でやったのがよかったと思います。1日缶詰になってそのことしか考えないでいると、よりコアな部分に迫れるというのがよかったです。」
福田様:「短期集中だからこそ、その時に深く考えられました。そういう風に考えたことって、その後なかなかぶれなかった。」


デザインスプリントの醍醐味である、「アイデアをどんどんプロトタイピングで具体化しながらブラッシュアップし、実際にユーザーにアイデアを評価してもらう」というあたりを実際に体験し、良さを感じていただけたということでよかったです。缶詰になる時間や場を作ってアイデアを凝縮させていけたのは、私たちにとっても濃密でいい経験でした。

 

3.「美活ジム」イベントについて

画像4資生堂研究所発!肌と表情のための特別プログラム『S/PARK Studio 美活ジム』
出典:Peatix https://peatix.com/event/1660475/

見事今回イベントとして実現したアイデア「美活ジム」は、資生堂研究員が開発した研究結果に基づく肌と表情のためのプログラムです。独自のアプリケーションを使って今の自分の状態を知ることから始まり、講師である資生堂研究員や美容のプロであるビューティーコンサルタントが、肌や表情のこと、お家でも続けられるセルフメソッドをレクチャーしてくれる、という今までにない内容です。

化粧品ブランドとして馴染みのある資生堂さんですが、そこの社員や研究員の方々と直接お話できる、ましてや研究内容に基づいた美容のことを教えていただける機会はそうそうないと思います。

まずは、2020/10/31 (土)に2回、そして、2020/12/26 (土)に2回、計約40名の方がこれまでに参加されたということです。弊社の池田、ソレイムも12/26の回を見学をさせていただきました。

画像5「S/PARK Studio 美活ジム」

会場は、最先端の研究施設である「資生堂グローバルイノベーションセンター S/PARK」の低層階にある美の複合施設でした。コロナ対策として、イベントは開放的な空間でソーシャルディスタンスをとりながらの実施でした。予め各人に用意されていたiPadでレッスン前と後の笑顔を撮影・分析したり、テーマ(12/26の回は温活)に沿った自分でできる様々な美容法が2人の講師から紹介されていました。プロジェクトでご一緒させていただいた鈴木様がその講師内の一人でした。参加者の方々が非常に真剣に取り組んでいたのが印象的でした。

初期にお手伝いさせていただいたアイデアがこのように実現されているのを実際に目の当たりにすることができて、とても嬉しかったです。

プロジェクトメンバーの皆様は、今後も年に4〜5回、このようなイベントを継続開催を計画しており、さらに活動の幅を広げていくということですので、とても楽しみにしながら応援させていただきたいと思っております。

mctではデザインスプリントで様々なクライアントのサポートをさせていただいております。
オンラインで完結するプロジェクトも実施可能です。
ご興味がある方はぜひお声掛けください。

soleim@mctinc.jp(mct ソレイム)まで。
メールタイトルに「デザインスプリントの件」とご入力ください。



取材先:
株式会社資生堂 樋口さま、鈴木さま、福田さま、堀さま

取材:
ソレイム、池田、川合

どうもありがとうございました。



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Mayuka Soleim株式会社mct エクスペリエンスデザイナー

Oct 21, 2020 08:00 Blog|PLAYFUL miro BOARD - オンラインでの共創をよりクリエイティブに!-

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こんにちは、mct CXチームの渡邉です。
早速ですが、まず始めにこちらのリンク先に飛んでみてください。
https://miro.com/app/board/o9J_kiDA2-I=/
※Chrome, Safari, Firefox, Microsoft Edgeいずれかのブラウザからのアクセスをおすすめします

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こちらは「DMNトレーニング ”プロトタイピング”」のオンラインセミナーの会場です。オンラインホワイトボードツールのmiroを使用して作成しています。

弊社では現在、オンラインで多くのクライアント様とのコラボレーション、プロジェクトの進行を行っております。プロジェクト内のワークショップや情報共有など様々な場面においてmiroを活用しています。

みなさまの中でも現在もリモートワークをメインにお仕事をされている方も多くいらっしゃるのではないかと思います。オンラインでの仕事ですと、ずっと画面を見ていることが多いため、心身ともに疲れを感じたり、対面でのコミュニケーションとは違うフラストレーションや仕事にある種のマンネリのようなものを感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回のブログでは、mctでのこの半年間の取り組みや経験を通して得た”オンラインでの共創をもっとクリエイティブにする仕掛けづくり”についてご紹介したいと思います。


■miroで作った大陸ボード
さて、先ほどのmiroボードに戻ります。
https://miro.com/app/board/o9J_kiDA2-I=/

このボードには4つの大陸が海に浮かんでいて、それぞれにトピックが設けられています。実際のセミナーでは、左上(はじまりの大陸)→右下(実践の大陸)→左下(論議の大陸)→右上(アイデアの大陸)を順番に進みながらレクチャー、グループディスカッションを行っていました。

2-1

セミナーのプロセス全てを地図で表現し、全体を通して旅をしているような世界観を表現しています。見ても操作しても楽しいボードを作ることで、オンラインセミナーに普段と違う”ワクワク感”を盛り込むことができたと感じています。

【オンラインでのワクワク感をつくる効果】
オンラインでの体験にワクワク感をプラスすることで以下のようなポジティブな効果が生まれると考えています。
① デジタルツールを楽しく学習できる
② マンネリ感から脱却する
③ みんながついアイデアを出したくなる
④ ディスカッションを前に進める


デジタルツールを楽しく学習できる
オンラインワークが当たり前になるにつれて、様々なデジタルツールを駆使する必要性が高まってきました。ツールの扱い方がわからない・うまくいかないとそれだけでフラストレーションが溜まり、ディスカッションやワーク自体も嫌になってしまうことが往々にして起きがちです。

今回紹介した大陸ボードでは、「わからないことも楽しい体験になる」「楽しく学べる」ように設計しています。
このボード内をご覧になってみて、どこにいるのか、何を見ているのか分からなくなった方もいらっしゃるかと思います。しかしその経験も「広い大陸で迷ってしまったけど、何か分かる目印があるところまで移動してみよう!」とポジティブに捉えていただければと考えています。

3-1(例えば森で迷ってしまったらズームアウトorスクロールで視点を変えてみてください)

マンネリ感から脱却する
オンライン上で情報共有をするとき、聞き手は画面共有されたパワポが流れるのを見続ける…ということはよくあることかと思います。その「いつもと同じ感じ」を崩せないかなと思ってこの大陸ボードを作っています。

このボードではチームごとのディスカッションの内容をまとめるだけでなく、レクチャー資料など、セミナーで使うものは全て置いています。(セミナー中はこのmiroボードを常に画面共有していました。)これによって、参加者のみなさんがスピーカーの私たちと一緒に旅をしていくような、いつもと違う体験を作れたかなと思っています。
今ブログを読んでいるみなさんがこの大陸ボードを見た時、「おもしろそうだな」とか「どんなことが書いてあるんだろう」と思って見ていただけていたら嬉しいです。


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(各地に立っている看板は旅の道しるべ(=レクチャー資料)です)


みんながついアイデアを出したくなる
このボードが使われる前はまだポストイットが何も貼られていない状態です。余白や空白のスペースがあると、人間誰しも何か埋めたくなるものです。またかっちりとしたワークシートがあるだけだと「作業させられている」感覚が出てしまいがちですが、モチーフなどを使ってワークフレームを工夫することでやらされ感を軽減することができるのではないかと思います。

5
(この木はアイデアをたくさん出せば出すほど華やかになっていきます)

またメンバー全員が同じプラットフォーム上に同時に書き込みができるので、ちょっとしたアイデアや気付きを誰もが書くことができます。オンラインミーティングだと発言がしにくい…という方でも、アイデアを書くことで自分の意見を相手に伝える機会を作ることができると考えています。


ディスカッションを前に進める
資料を前に延々とディスカッションを続けていても答えが出ない場合、手を動かして考えてみると案外論議が前に進むこともあります。一人ひとりが一旦アイデアを文字に起こしてみる、論議の内容をフレームで整理してみる。こういったワークを通すことで思考がクリアになり、論議にメリハリをもたせ、前進させる効果があると考えています。


■さいごに
今回はオンラインワークをよりクリエイティブにするための工夫としてmiroを使った大陸ボードをご紹介しました。今回ご紹介した以外にも様々なオンラインツール、仕組みを使ってプロジェクトをよりよいものにするよう日々活動を行っております。こういったmiroボードを使ったオンラインワークショップに興味がございましたら、お気軽にご連絡ください。

また、
・オンラインでのコラボレーションがうまくできていない
・社内でのプロジェクトが前に進みにくい
・ふんわりしたディスカッションしかできず良いアイデアが生み出せない
といった課題感やお悩みをお持ちの方も是非一度ご相談いただければと思います。
mctメンバーがみなさまのプレイフルなコラボレーションを作るお手伝いをいたします。

それでは、最後までお読みいただきありがとうございました!



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