
大河ドラマ「西郷どん」がエンディングを迎えました。愛に溢れたリーダーが時代を切り開いていく実行力に魅了されました。
さてそんな中、西郷どんの地元薩摩の島津藩に伝わるとされる「男の順序」という教えを見かけました。
2019年はどのような1年にしていきますか?
「何もせず批判だけしている者」ではなく、失敗してでも新しいことに挑戦する1年にして、自分を高めていきましょう。
mctでは新規事業開発プログラムのエッセンスを抜粋し、
バズワードとなっている「リフレーム」や「リーンスタートアップ」を具体的にどのように活用していくのか、事例を交えながらのセミナーを予定していますので、2019年最初の挑戦としてぜひご参加ください。
< 本セミナーのポイント >
・リフレームによる機会領域の探索
・リーンキャンバスの具体的な活用
・ビジネスモデルキャンバスとの連携
・顧客インタビューの意識
日時
2019 年 2月 1日(金)15:00-17:00
※セミナー終了後 17:00-18:00まではQ&Aやネットワーキングタイムになります。
会場
(株)大伸社 本館1階「chika」
東京都渋谷区千駄ヶ谷2-9-9 <Access>
参加費
無料
定員
30名(定員になり次第お申込みを締め切らせていただきます)
※セミナーは終了いたしました。
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- Fumihiro Shimono株式会社mct
ストラテジスト
株式会社mctのビジネスデザインユニットでは、人間中心イノベーションのスキルを活用した新事業開発支援プログラムを自治体や企業に提供しています。

Startup Hub Tokyo(東京都)
MIGAKU 〜顧客開発ブラッシュアップスクール〜
https://startuphub.tokyo/event/migaku2018

AIDOR acceleration(大阪市)
ゼロイチで生み出す!一緒にアイデアを「売れるビジネス」に。
https://www.imedio.or.jp/acceleration/reports/2017-01-0405
人間中心イノベーションについての説明は割愛しますが、我々が大切にしていることは「顧客を中心にビジネスを考える」ということです。至極まっとうな話なのですが、これが会社・組織に属している立場で考え始めると一気に揺らぎ始めます。なぜなら「これまでの慣習や枠組みから外れたくない」という、変化に対する拒否感が既存事業の本能としてあるからです。
そのため、現在の事業に新しい変化を加える新規事業開発には、既存事業の本能を超えていく大きな推進力が必要となります。そして、我々はその推進力の原点になるものが「当事者自身が顧客のことを深く理解していくこと」だと考えています。

参加者自身がよい顧客に出会い、興味深い課題に気づき、それに対して主体性をもって前向きに取り組んでもらえるように、我々はインタラクティブなセッションを通して当事者自身に新たな視点・切り口に気づいてもらいたいと考えています。
少しスパルタなプログラムにはなりますが、そこはプレイフルな要素も取り入れながら新事業開発のマインドセットとプロセスを楽しく体感してもらえればと思います。

組織へのデザイン思考導入事例 ― サントリー食品インターナショナル様
http://mctinc.hs-sites.com/blog/page/4
新規事業のビジネス開発プログラム

- Fumihiro Shimono株式会社mct
ストラテジスト
ビジネスデザインユニットでは新事業やイノベーションに関連するニュース・イベントを収集・蓄積し、毎日Twitterで発信しています。
プロジェクトで顧客を深く理解していく段階において大切なのは、自分・自社の中にある思い込みや固定観念を取り払い、子供のようなピュアな心で顧客の世界観に飛び込むことです。
一方、顧客理解をもとに新しいアイデアやアプローチ方法を発想していく段階において大切なのは、アイデアの種となるインスピレーションが頭の中にどれだけ入っているかが重要です。そして、自分が属している会社や事業領域にとらわれることなく、幅広い知識や経験があるほど発想の切り口も増えていきます。
例えば、スマホサービスのアイデア発想で「知らない番号からかかってきたら、その電話番号が迷惑電話かどうかをリアルタイムに教えてくれるアプリ」というアイデアが出ました。ご存知の方もいらっしゃると思いますが、そのようなサービスはすでに存在しています。特に中国ではスマホ決済が日本よりずっと普及しているため携帯番号を登録するシーンが多々あり、上記のようなサービスは日常茶飯事で使われています。
過去にブログの中でインスピレーションソースブックを紹介したことがありましたが、そのベースとなる情報収集も兼ねてTwitterを更新しながら自分の中のインスピレーション知識を貯めています。
ホワイトスペースの見つけ方(1)トレンドからホワイトスペースを考える

たまに私の嗜好が強く表れているものもありますが、その点も含め、息抜きがてらビジネスデザインユニットのTwitterを楽しみつつ、みなさんのインスピレーション知識向上につなげられればと思います。
Twitterアカウント
mct_ビジネスデザイン @BdMct

- Fumihiro Shimono株式会社mct
ストラテジスト

「顧客ニーズとソリューションのギャップによってもたらされるビジネスの空白」のことを我々はホワイトスペースと呼んでいます。そして、そのホワイトスペースを見つけるための3つの要素として「顧客」「ビジネスモデル」「トレンド」があります。今回はこのホワイトスペースの見つけ方について「顧客」という視点から考えてみます。
現行のユーザーを見て、それをセグメンテーション・フォーカシングしていくということは、成長市場ではよく取られる戦略だと思います。ただ、「今持っている知見」でセグメントを分けると、枠を狭めてしまうことになります。結果、ニッチなニーズにフォーカスしたり、枠の外にある大きな機会を見逃すことになります。

2008年7月24日 日本経済新聞「3ヶ月以内に携帯電話の購入計画のある消費者309人を対象」
よく持ち出す例としては2008年の携帯電話の調査結果。今後のガラケーの形状・操作性について既存ユーザーを細分化している間に、アップルはiPhoneによってまったく新しい世界を切り開きました。
顧客の切り口からホワイトスペースを見つけるには、従来の枠の中で細分化して顧客を定義するのではなく、企業が考える枠の外の切り口で顧客を捉えなおすことで、もともと考えていなかったユーザー・ニーズを目をつけることが必要です。顧客をリフレームする方法としては「顧客理解のフォーカスとスコープを変えること」です。

NIKE+は「靴を買う人」から「ジョギングをする人」に顧客理解のフォーカスを広げ、靴だけでは解決できなかった未充足ニーズを捉えました。一方、QBハウスは「理髪店・美容室に行く」という1つの行動を細分化して「髪を切る」ポイントだけにフォーカスを狭めて成功しています。
顧客ライフサイクル全体を捉える視点も重要です。商品を購入するところに目がいきがちですが、その前後には様々なフェーズがあります。メルカリはそのライフサイクルを捉えたUXを提供しています。
今回、ホワイトスペースの見つけ方として3つの切り口から紹介しましたが、いずれも重要なことは従来の考え方とは視点をずらす「リフレーミング」を行うことです。自分の中、業界の中で暗黙の前提になっている支配的な現実の見方、ルール、規範を意図的に超えることで、これまで検討してこなかった次元の解決策を導き出すことができます。
自分が属している業界の視点と、その業界を俯瞰的にみる視点の両方をうまく使い分けながらホワイトスペースを探してみてください。
新規事業・新規技術のビジネス開発プログラム

- Shinpei Tsurumori株式会社mct
エクスペリエンスデザイナー/ストラテジスト

「顧客ニーズとソリューションのギャップによってもたらされるビジネスの空白」のことを我々はホワイトスペースと呼んでいます。そして、そのホワイトスペースを見つけるための3つの要素として「顧客」「ビジネス」「トレンド」があります。今回はこのホワイトスペースの見つけ方について「ビジネス」という視点から考えてみます。
あるビジネス領域での事業を考えるとき、たいていはその領域で事業を行っている競合企業の存在があります。そして、そのビジネス領域では、すでに重視されている要素(既存ニーズ)が明らかで、その中で差をつけようと企業努力をしています。例えばレンタカーというビジネス領域では、車種・利便性・価格・スピードといった要素が代表的な要素として挙げられます。

しかし、このような「既存の差別化要素」でビジネスを考えている間は、競合他社と競争軸が変わらないのでホワイトスペースに達することはできません。同じ土俵で勝負しても力比べになるだけです。そのためそのビジネス領域において競合企業がどのような要素で勝負しているのか、逆に競合企業が勝負をしていない要素は何か、を網羅的に理解し、その業界におけるビジネスの既成概念(バイアス)を洗い出すことで、隠れた機会にたどり着くことができます。
フレームワークを使って網羅的に業界のバイアスを洗い出す1つの手法として、イノベーションコンサルティングファームのDoblin社が開発した「Ten Types of Innovation(amazon)」というフレームワークがあります。

例えば、あるビジネス領域の3社を分析した結果が図のようになるとしたら、オレンジの破線で示す部分は「競合他社と勝負して差別化になりうる機会」、もしくは「勝負しないことが差別化になりうる機会」が見えてくる、というものです。
これは新事業開発に限らず、既存領域での商品開発でも有効です。「新しいコンセプトの商品を考えないといけない」というときは、自分・自社の中にあるビジネス領域の既成概念(バイアス)を視覚化し、どこに、どれだけ偏っているかを一度確認しておいたほうが、その後に発想するコンセプトも効率的に発想できると思います。
新規事業・新規技術のビジネス開発プログラム

- Yoichi Sugiki株式会社mct
エクスペリエンスデザイナー