こんにちは、mctの池田です。めっきり秋めいてきましたね。
最近では、優れたチームをつくるためには、「メンバーの多様性が必要だ」とよく耳にします。確かに、チームに年代・スキル・国籍・価値観など多種多様なメンバーがいると、視点が広がり、議論が豊かになりそうな…気がします。
でも果たして、メンバーに多様性を持たせることだけで、良いチーム作りは成功するでしょうか?
Googleが100人以上の社員にインタビューした結果によると、社内で生産性の高いチームに共通していたのは、「優れた人材を集めてミックスさせたチーム」…という、チーム作りの定石としてよく言われるような傾向を見出すのは難しく、むしろ 「お互いのメンバーのことを理解しようと努力しているのが良いチームだった」 とのことです。例えば、相手の気持ちに共感して思いやる、とか、みんなが平等に発言する、といったことです。大事なのは、チームに誰がいるか以上に、チームメンバーがお互いにどう関わり合うか 、ということなんですね。
ではチームメンバーがお互いに分かりあうために、私たちは他者理解をどのように深めていけばよいでしょうか? 私が最近気になっている概念として、「アンコンシャス・バイアス」 というものがあります。
例えば、米国のCEOには背が高い男性が多い=「背が高いとカリスマ性や統率力がある」という思い込みが、CEO選抜の時に影響を与えているという説があるそうです。それと同じように、日常生活で「インターン」と聞くと「若くて向上心がある人」を想像したり、「帰国子女」と聞くと「英語が堪能な人」、「元ラグビー部」と聞くと「体育会系で体力のある人」を自然とイメージしたり…ということはないでしょうか。でも実際にはみんながイメージ通りというわけにはいかず、なんだか後ろ向きなインターンや、英語よりアラビア語が得意な帰国子女、身体の弱い元ラグビー部もいるかもしれません。また逆に、受け手側にこうした勝手な期待をされてしまい困った、という経験は誰しもあるのではないでしょうか。「関西人なのに話にオチがない!!」など。。
こうした肩書きなどから人に対してイメージを持つことは、日常生活を効率的に、スムーズにさせることもあるので一概に悪いことではないのですが、時には立ち止まって、自分にもそうした「思い込みがある」「その思い込みは誰にとっても当てはまるわけではない」という前提に立ち、自分の中にあるバイアスに自覚的になることが必要かなと最近よく感じます。そうすることで、人に表層的なラベル付けをしてそこで理解をやめてしまうのではなく、その人自身がどんな人かを深く知るきっかけが得られるのではないかと思います。
mctでは現在、こうした「他者理解・チームワーク」をテーマにした研修トレーニングも企画中です。10月4日(水)には、組織の多様性・LGBTの理解促進のための企業研修などを提供しているLetibeeの榎本悠里香さんをゲストにお迎えして、より良いチームワーク、働く人の幸福感醸成について話し合うオープンな勉強会を開催します。チーム作りや他者理解についてご興味のあるみなさま、ぜひお気軽にご参加ください!
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Convivial Salon vol.12
『組織の多様性と幸福度〜LGBTの問題から考える新時代のチームワーク〜』。
10月4日(水)19:00-21:30 @永田町グリッド
http://peatix.com/event/300152
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ちなみに私の好きな映画『マイ・インターン』では、70歳でシニア枠のインターンに採用されたロバート・デ・ニーロが、初めはアン・ハサウェイ演じる女性CEOに「おじいちゃん」扱いされ、全く見向きもされないのですが、これまでの経験値を活かしながらも謙虚な姿勢でみんなのサポート役として信頼を集め、CEOのピンチを救い、最終的には彼女にとってかけがえのない存在になりました(過去のロバート・デ・ニーロ出演作を熱心に観てきたファンにとっては、デ・ニーロがキレないでずっと笑顔なのが逆に怖い!!という感想もあるみたいですが…汗)。秋の夜長におすすめしたい1本です。
Eiko Ikeda 株式会社mct
エクスペリエンスデザイナー
こんにちは。mctデザインインサイトユニットの小幡です。 突然ですが、以下のシーンを読んでみてください。 -------------------------- 今日は金曜日、時間は17時25分。 会社員のAさんは、あと5分で今週の仕事も終わります。 休日出勤の予定だった土日ですが、つい1時間ほど前に急遽予定が変更になり、土日ともに休みとなったところです。 定時で退社し、会社から40分の自宅まで「土日、なにして過ごすかな?」と考えながら帰っていたAさんに、大学時代からの友人であるBさんからLINEが入ります。 「ごぶさたー。Aも知ってるうちの会社のメンバー6人でキャンプ予定だったんだけど、ひとりドタキャンが出ちゃって。明日ちょっと遅めの14時集合、日曜日の夕方に帰る予定なんだけど、行ける?」 Aさんは「またいつも通りの急なお誘いだなあ」と思いつつも「Bの会社の同僚は結構知ってるし楽しそう。暇を持て余しそうだったからちょうどいいや!」と、二つ返事で「いくいく!いくよ!」と返信します。 Bさんとの何度かのやり取りを経て決まったAさんの担当持ち物は、以下の3つ。 ・炭を3kg ・着火剤を1パック ・花火を適量 AさんとBさんは何度か一緒にキャンプに行ったことがあるため、だいたいどれをどこで買っていけばいいか、把握しています。「炭」「着火剤」「花火」は、翌朝の集合場所の途中のあの店で買うことは決めたようです。 家に帰ったAさんは、晩ご飯を食べたあと、BBQの準備を始めます。 準備の結果、手持ちで間に合わなさそうな持ち物は、以下の1つ。 ・早朝や夕方の冷え込みに備えた「(イケてる、手ごろな)上着」 Aさんはファッションに無頓着ということではありませんが、熱狂的にお金をつぎ込むわけでもありません。自分の気にいるモノがみつからない場合、買わないで帰ることもしばしばです。
さて、いまは金曜日の19:30。 Aさんが「(イケてる、手ごろな)上着」を明日からのキャンプで着ることができるために、どのような選択肢が考えられるでしょうか? -------------------------- さて、みなさんは、どんな選択肢を想像されたでしょう? Amazonプライムで「明日お届け」「★★★★☆以上」で絞り込んだ候補から、 可能な範囲でお気に入りの上着を購入する。 (3000円までの予算で) 街まで出て、24時間営業のジーンズメイトで、 可能な範囲でお気に入りの上着を購入する。 (一応ドンキホーテも覗いた) お互いの服を貸し借りすることもある妹のところまで、 何回か借りたことのあるお気に入りの上着を借りにいく。 (レンタル代は後日、人気店のスイーツで手を打って) 他にも、いろいろなことが考えられますね。 ところで、Aさんは「男性」だと想定して発想していましたか? それとも「女性」だと想定して発想していましたか? シーンを読んで、なんとなく「男性が上着を購入する」シーンを想定して発想されていた方も、少なくないかもしれません。 今回は ・無意識のうちに何かの枠を自らに課してしまい、ものの見方を自ら狭めてしまっていないか? ・普段、ものごとを何かに捉われて見ていないか? といったことを、なんとなく考えてみていただくきっかけをご提供したつもりです。 皆さんが関与するプロジェクトにおいては、今回のブログのような単純な話ではないと思います。
それでも、「プロジェクトが発足した経緯」や「問題定義の仕方」を疑わないまま、それらに沿った「ものの見方」をしてしまうことによって、インサイトの発見やアイデアのひろがりを妨げていることがないと言えるでしょうか? mctのインサイト調査では、問題をリフレームして正しく捉え、さまざまな現実理解の方法を組み合わせて、未来へのインパクトを持った優れた“インサイト”導出のお手伝いをします。 -------------------------- ◆ギャップファインディングやインサイトのお問い合わせ・資料請求はこちらから◆http://mctinc.hs-sites.com/Gapfinding_Insight --------------------------
Tomo Kobata 株式会社mct
エクスペリエンスデザイナー
こんにちは!みなさんはもう、mctの新しいアプリ「mctINSIGHT」はお試しになられたでしょうか?
まだの方はぜひ、
ダウンロードしてみてください。
今回のテーマは「LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー)」です。
回答期間は2週間です。 結果のレポートは回答締め切りから約2週間後に、こちらのブログと アプリ内でおしらせしますのでお楽しみに!
Misuzu Tomita 株式会社mct エクスペリエンスデザイナー
こんにちは!mctから新しいアプリがリリースされました。
今回のテーマは「AIの未来」です。
まずは、登録フォームから参加登録してアプリをダウンロードして見てください!
結果のレポートは回答締め切りから約2週間後に、こちらのブログと アプリ内でおしらせしますのでお楽しみに。
Nanasa Kwan 株式会社mct
エクスペリエンスデザイナー
こんにちは。mctの合田です。
先日、セミナーに参加した際に「脳を鍛えるには運動しかない」という書籍を知り、読んでみました。
※著者はレイティ,ジョン J.(Ratey,John J. 医学博士。ハーバード大学医学部臨床精神医学准教授。マサチューセッツ州ケンブリッジで開業医としても活躍。
下記、Amazonより引用:
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アメリカ・イリノイ州のとある学区では、朝の授業の前に「0時間体育」の試みを始めたところ、参加する生徒の成績が上がりました。しかも、0時間目の直後に受けた1時間目の教科にとくに顕著な効果が現れたのです。その理由は──予想もしなかった運動と脳の関係にありました。
運動すると気分がスッキリすることは誰でも知っています。けれどもなぜそうなるのかわかっている人はほとんどいません。本書は「運動と脳」の関係に神経科学の視点から初めてしっかりとメスを入れ、運動するとなぜ学習能力が上がるのか──のみならず、ストレス、不安、うつ、ADHD、依存症、ホルモン変化、加齢といった人間の生活・人生全般に影響を及ぼすのか、運動がいかに脳を鍛え、頭の働きを取り戻し、気持ちを上げるかを解き明かします。
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かなりシンプルに説明すると、運動することによって、うつ症状が改善された、など科学的な視点から述べられています。
例えば、うつ病の患者さんに、心拍数をある一定の数値まで上げた状態で運動をするように指導したところ、薬を飲むのと同じ効果が得られたというものでした(個人差があると思います)。運動をすることで、ドーパミン(気持ちを前向きにし、幸福感を高める。やる気と集中力を統括している)を放出し、セロトニン(自尊心を保つために必要で、気分や行動を調整する)やエンドルフィン(体の痛みを和らげる。いわゆるランナーズハイにさせるもの)が増えるとの記載がありました。
また、運動方法も、最大心拍数の60%~65%で週に4回、30分~1時間の有酸素運動をする、などやり方や事例が具体的に書かれており、「運動したくなった」というレビューが多いのが印象的な本です。
mctは、今年6月に、うつ病の患者さんの復職・再就職支援サービスを展開しておられるリヴァさん、家族支援サービスを展開しておられるベータトリップさんと、患者ジャーニーマップ作成ワークショプを開催しました。私も、うつ病を克服され、社会復帰された方にお話を伺う機会がありました。
うつ病の患者さんの中には外出が困難な方もいます。が、この書籍には「外出が困難な患者さん」など症状が重い患者さんへの運動方法も記載されていました。もしかしたら、私たちは「患者さんは運動が困難」という思い込みがあるかもしれません。
mctでは、ギャップファインディングというサービスをご提供しています。
「うつ病」をテーマにして「暗黙の前提」を紐解いていく《ギャップファインディング体験ワークショップ》というサービスもご準備しています。参加していただくと、うつ病に関して具体的にどんな暗黙の前提があるのかよく理解できると思います。ワークショップの資料もご用意していますので、ぜひお問い合わせください。
Satomi Goda 株式会社mct
エスノグラファー
こんにちは!浅井です。 先日行われたmct主催のConvivialSalonの冒頭で、以下の質問しました。
Q1.“仕事を頑張る”のイメージを教えてください。
実際は、画像集を用意し選んでいただいたのですが、
皆さんも頭に思い浮かべてみてください。
次に、もう一つ質問をしました。
Q2.“仕事のパフォーマンスを上げる”のイメージを教えてください。
これは普段mct実際のプロジェクトでも使われている心象イメージ法を簡略化したものですが、
皆さんの意識に潜んでいる概念を明らかにするものです。
実際にConvivialSalonに参加された方の回答がこちらです。
同じようなことを聞いているようで、かなり違った画像が選ばれています。
これを、比較しながら分析すると・・・
”頑張る”方は、自分一人の力で完結させようとする”根性”の世界。
一方で、”パフォーマンスを上げる”方は、
いろんな力をうまく活用する”サステナブル”な世界がイメージされています。
講師をしてくださった傳川さんからもご講評をいただきました。
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「仕事を頑張る」「仕事のパフォーマンスをあげる」。
ご参加者様の選ばれたイメージの分析、大変興味深く拝見しました。
もう一つ分析を加えるとすれば、
「頑張る」は瞬発力・点、
「仕事のパフォーマンスを上げる」は持久力・広がり 、
とも捉えることができます。
資料を作成する、企画書を書く、事務作業をする、営業に行く等、
仕事では「一人で頑張る」場面もたくさんあります。
そのような時は一つのことに集中して、瞬発力を発揮します。
しかし、瞬発力は長く続きません。仕事を頑張りすぎて疲弊してしまう人は、
この瞬発力が永遠に続くと思い込んでいるのかもしれません。
「仕事を頑張る」ことは100mを走るようなもの。
100mだから、全力で走れます。休みなく100mを走り続けることはできません。
走り続けたらタイムは落ちます。
人の集中力も同じ。せいぜい長くて90分しか持ちません。
仕事の合間には休息が必要です。脳の機能を回復する睡眠も必要です。
「仕事を頑張ることは瞬発力」と捉えると、賢く頑張れます。「仕事のパフォーマンスを上げるイメージ」に上がった様々なことの大切さを実感することにも繋がりそうですね。
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「がんばろう!」と思ったり、「頑張れ!」言われると、もうやり方まで決められてしまう一方で、
「仕事のパフォーマンスを上げる」という言い方をすると、自然といろんな発想が広がりますね。
mctでは五感や潜在的な意識などにもすごく注意と敬意を払っています。
この違いを意識して使い分けると、新しい働き方にリフレームできるかもしれませんね!
〜お願い〜
mctINSIGHTでは、月に1回アプリを用いてアンケートを配信しています。
結果は、分析したのちmctブログにて配信していきます。
アンケート自体もゲーミフィケーションを用いた面白いものなので、ぜひご参加ください。
Nanasa Kwan 株式会社mct
エクスペリエンスデザイナー
アクセンチュアの最新のレポートによると、テクノロジー企業の85%とベンチャーキャピタル(VC)企業の77%が、医療の破壊的イノベーションを最優先課題の1つと考えているようです。私たちの周りには多くのビジネスチャンスがあり、すべての企業がこのビジネスチャンスを生かして企業業績をより良いものにしようとしています。どこにブルーオーシャンが在り、自分たちの強みを生かせるかを考えていることと思います。ウェアラブルやセンサーの普及はすでに医療業界において影響力を持ちつつあり、医療用IoT市場は2020年には1,700億ドルと見積もられています。またHIMSSは2019年には87%の医療機関が何らかのIoT機器の導入をしているとレポートを出しています。その中でよく出てくるキーワードがpatient experienceです。なぜ今このキーワードが注目されているかを考えてみましょう。
前回、「ICT」という言葉に違和感を感じる話をしましたが、現在、医療機関のIT化は医療機関内のIT化、また、介護の世界では介護従事者と医療従事者との連携のシステム化などが論じられています。これは提供者側のシステム化に他なりません。民間企業なら20世紀には企業内システム化は導入済みです。言葉を変えると、IT化をしないと競争に負けてしまい、生き残っていないからです。一方、医療の世界ではほぼ競争が行われず無理にIT化をしてもその投資に見合うだけの見返りが期待できませんでした。ところが、ここにきて院内のシステム化がほぼ一巡し、いよいよ院外のシステム化が始まろうとしているわけです。おそらく他の産業から20年以上は遅れており、まさに未開拓の市場であり、IT企業や投資家がこの耕されていない土地に一獲千金を狙ってきているわけです。特にアメリカでは、医療機関もサービス産業の一つです。一般の企業がどこの保険サービスと契約するかは、他の産業と同様に魅力的なサービスを提示できるかにかかってきています。では実際に世の中でどのようなことが起こっているかご紹介しましょう。
まず最初にご紹介するのはMicrosoft社の「Health Future Vision」です。
https://youtu.be/C4LbAUa4ZwY
この動画が発表された時はまだiPhoneが発表される前だったと記憶しています。これを見て、いつかはこういう世界になるのだろうかと思ったものです。が、今見返してみると、ほぼ実現されつつあることに驚きを隠せません。
次にご紹介するのは英国のSense.lyです。
https://youtu.be/AU1nGpOmZpQ?list=LLEh4yGTkquW5HBFMnujOVgw
英国のNHS(国民保健サービス)は相当な財政危機に陥っています。ご存知のように英国ではかかりつけ医が決まっており、そこで受診する限り医療費は原則無料です。日本でも以前高齢者の医療費が無料だった頃に差し迫った疾病がないにもかかわらず医療機関を受診する人が多く、医療費を圧迫してきました。同様のことが英国でも起こっています。Sense.ly社はアメリカの企業ですが、Sensely appとNHSgが共同で実証実験をしているのがこのサービスです。NHS(国民保健サービス)によりトライアルされている sense.lyは自然な会話で患者とドクターを結ぶバーチャル・ナースです。名前はoliviaです。彼女は365日、24時間患者に対応することができます。
特徴として 1 症状をチェックして、必要なら人間の看護師に連絡する 2 薬の管理と処方指導 3 心不全、糖尿病、喘息、COPDなどの慢性疾患の管理 4 自己ケアの指導 5 診察のスケジューリング 6 薬局へ行くためのアクセス方法の案内や他の医療機関(眼科や歯科など)への紹介 この導入によって無駄に999にコールすることなく、医療費を削減できるのではないかと期待されています。
次にご紹介するのはmycahealth社です。この企業もiPhoneが登場する前からBlackBerryなどで医師と患者がtelemedicineができるシステムを提供してきていました。この動画は、ユーザーが時間的ロスを如何に減らすことができるかを面白おかしく紹介しています。
https://youtu.be/vH9cwKKEpaQ?list=LLEh4yGTkquW5HBFMnujOVgw
アメリカでは日本のように好きな医療機関にかかることができず、契約している指定された医療機関を受診しなければなりません。当然、このような時間的ロスが発生します。この動画をみた経営者は、当然従業員の生産性の問題からこのようなtelemedicineを提供している医療機関と提携したいと考えるでしょう。
そしてこのmycahealth社のシステムを導入している企業がQualcomm社のHealth Centerです。
https://youtu.be/Dve4eZLynig?list=LLEh4yGTkquW5HBFMnujOVgw
Qualcommの従業員は診察室に行かなくてもネットでいつでも繋がることができるようになっています。
アメリカのような国土の広い国では、患者が適切な医師に診察してもらうことは地理的に難しいことで、patient experienceが非常に低くなっています。これを解決するテクノロジーがtelemedicineです。telemedicineはすでにインドやブラジルなど国土の広い国々で普及し始めています。そこでご紹介するのはMercyです。セントルイスに拠点を置くMercyは200年の歴史を持ち、30病院を配する医療機関です。このMercyが2015年に「Mercy virtual care center」を開設しました。現在のところ世界最大規模のバーチャル病院ということになります。
https://youtu.be/jAQuEZUdB-A
Mercy virtual care centerには患者はいません。関係している病院や患者の自宅とネットワークで繋がっており、患者の状態を常時見守っています。つまり、必ずしもここ一カ所から診療が行われるのではなく、バーチャル・ケアセンターを核にして、医師と患者を広いネットワークで結ぶという発想です。
さて、まだ実現はしていませんが実に夢のあるプロジェクトが、Xプライズ財団の「Qualcomm Tricorder X PRIZE 」です。
http://tricorder.xprize.org
Xプライズ財団では様々な分野でブレークスルーを起こす挑戦的な課題のコンペを実施しています。「Qualcomm Tricorder X PRIZE 」はその一つです。「Tricorder」とは、アメリカの人気テレビ番組「スタートレック」に出てくる非侵襲性のバイオアナライザーです。非侵襲性のアナライザーは患者にとって負担がなく、多くの科学者がこの実現を夢見ています。今回のコンペでもこのTricorderを目指して行われました。 今回台湾のDynamical Biomarkers Groupが優勝しました。
https://youtu.be/rdpdWJdx5CE?list=LLEh4yGTkquW5HBFMnujOVgw
今回ご紹介する動画はほんの一部です。世界では多くの革新的テクノロジーが生まれつつあります。ただし、ここで注意を要するのは、すべての医療機関がこの先進的なテクノロジーを導入できる体力があるかというとまだまだでしょう。
最後に現実を示す動画をご紹介します。Allscripts社のEHRのシステムです。
https://youtu.be/bOM_GadifJg
現実はまだまだというところでしょうか?
in the future
最後に未来の医療の姿はどうなっているのでしょうか?未来は未来の人に聞いてみましょう。この動画は今年の世界経済フォーラムでPhilipsが紹介した子供たちへのインタビューです。
https://youtu.be/tKtbR68dhIg?list=LLEh4yGTkquW5HBFMnujOVgw
Hiroshi Yamazaki 山崎 博史
株式会社ゲネサレト(gennesaret)代表
国内製薬メーカーでMR、営業企画部、情報システム統括部、マーケテイング部を経験し、アベンチャー企業に転職。企業のインターネットマーケティングのコンサルティング、セミナーや、大学病院、クリニック、医師会などへのコンサルティング、海外の投資企業への国内の医療産業に関するコンサルティングを行っている。
twitter @gennesaretcare
「彼を知り、己を知れば百戦殆うからず」、「戦いは正を以って合し、奇を以って勝つ」という有名な孫子の諺がありますが、 これはビジネスや人生でも普遍的に言える重要かつ基本的な話かと思います。しかし、この基本的なことが存外、難しい。 情報収集を行う/情報収集のために有識者を探すにしてもなかなかどうして人は動けないものです。「そもそも誰に話を聞いたらいいのかわからない」ということだけでなく、「意味のある情報が得られるかわからない。労力の無駄かもしれない」と思った瞬間、まだリスクにもならない段階で足を止める人が多いのではないでしょうか。本プログラムはそんな二の足を踏んで戸惑っている方々への一助となるかもしれません。 ================================== プログラムの特徴 取組み領域におけるステークホルダー全体の関係性の把握 ビジネス機会/課題となる仮説の明確化 ビジネス機会/課題に対するアイデアの具体化 アイデアに対するビジネスモデルの策定 ==================================
取組み領域内のステークホルダーがどのような関係性を誰と持っているのか、その全体像の仮説を作るところから始めましょう。その上で、複数の視点から領域について話ができる有識者を探し、取材を行います。数名の取材を通して、より明確に全体像を浮き彫りにすることが可能です。また、この領域における課題や取組み仮説への示唆を与えてもらえることでしょう。
次に、目をつけたビジネス機会/課題に対して、シンプルかつ具体的にアイデアを描きます。そのさい、そのアイデアで顧客が抱える課題を解決できるのか、提供価値はあっているのかを確認が必要となります。mctではインサイトキャンパスというツールを使って妥当性を簡易に素早く行うようにしています。
その後、有識者やエンドユーザーへアイデアを提示し、ディスカッション、コ・クリエーションを通してアイデアのブラッシュアップや、ビジネスとして芽のあるアイデアへと絞り込みを行います。
最後に、リソースや収益モデルについても検討し、ビジネスモデルの1つであるリーンキャンバスを描きます。なお、リーン・キャンバスは複数モデルを用意し、仮説検証を繰り返す中で取捨選択・変更を適宜繰り返せるようにしておきます。
プログラムの詳細については知りたい方はこちらより相談受付・資料送付を行っております。
Yoshiki Uno 株式会社mct
エクスペリエンスデザイナー/エスノグラファー