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Sep 16, 2022 06:13 Blog|顧客体験(CX)を測定するためのmct流アプローチ

CXを測定するためのmct流アプローチ-1

ここ1年ほどの肌感覚として、「自社の顧客がどのような顧客体験を経験しているのかを知りたい」、いわゆる自社CXの現状評価を行いたいという問い合わせが増えてきています。

例えば、消費者が自社製品を通してどんな経験しているのか(BtoC)、クライアント企業担当者が自社サービスによりどのような体験をしているのか(BtoB)、患者がどのような感情の変遷をたどっているのか(製薬メーカー)、など。それらの情報を活用して、製品・サービスの魅力向上を図ったり、新しいサービスの切り口を見つけようとされたりしています。

顧客体験はもちろん、カスタマージャーニーの時系列に沿って進むことになります。ですので、CXの現状評価はジャーニーのどこに問題や機会があるのかを探ることが基本型となります。本記事は、弊社の「CX現状診断アンケート」の内容に沿いながら、CXを測定するための一つの考え方についてご紹介できればと思います。

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ただ、まずはCXの現状評価を行う手段を幅広く見渡すところからスタートしたいと思います。CXの最も深い理解を可能にする手段は、もちろん定性調査となります。深いインタビューを通して精緻なカスタマージャーニーを描いていくその行為自体がCXの現状評価となります。しかしそれでは手軽ではない、という場合に、顧客接点のある営業社員にワークショップに参加いただき、そこでカスタマージャーニーを描くという進め方もあります。少し企業視点の情報になってしまう傾向はありますが、クイックにジャーニーを描く手段としては有益です。

CX測定プラットフォームサービスも多くの会社から提供されています。NPSの指標で企業の総合評価を描きながら、NPSに影響を与える要因(改善点)を探っていくアンケートサービス。VOC(顧客の声)を集めてテキストマイニングの技術を用いながら顧客の考えを分析統合するサービス。入会率など、その他の測定指標と組み合わせて分析することも想定されています。

そのような中で、弊社のCX現状診断アンケートの特徴をご説明します。ひとつは、上述の通り「カスタマージャーニーに沿った顧客体験の理解」を意識して設計されている点。もうひとつは、特に「顧客の感情」の抽出にフォーカスしている点。弊社は20年以上に渡り定性調査を通したカスタマージャーニーの描写をサービスとして提供し続けていますが、そういったリサーチの思想をアンケートにデフォルメしたものが同サービスであるとご理解いただければと思います。

少し泥臭いアンケート内容となっていますが、各社のCX測定プラットフォームでは描ききれない細かな感情評価に踏み込んだ内容となっています。定性調査の細かいインサイト抽出とは比べられませんが、幅広い人数の対象者に調査が出来て、また、経年変化の分析にも強いことがアンケートでCX理解を行うメリットと言えそうです。

 

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CX現状診断アンケートは大きく分けて、二部の構成となっています。アンケートの前半で「価値ミックス」を質問し、後半で「ジャーニーに沿ったCXの変遷」を質問する流れ。以下、それぞれのパートについて解説します。


◆ジャーニーに沿ったCX変遷

まず、後半の「ジャーニーに沿ったCX変遷」について。

ジャーニーの各ポイントごとに「なりたい感情」と「実際に感じた感情」を質問します。そうすることで、ジャーニーに沿った感情の起伏や、理想と現実のギャップが見えてくる訳です。そこでは、弊社が独自で開発した感情の一覧を用いて質問を行います。また、回答者にはそれぞれの感情にまつわる具体的なエピソードを自由回答で記入いただきます。

cx_genjou_1

例えば、弊社が自社顧客に実施したCX現状診断アンケートでは、プロジェクトの提案時に「顧客の期待通りのワクワクを提供できている」「しかし、提案時の熱量は、顧客が感じたいレベルに届いていなかった」という結果が出て、弊社の提案のスタイルを考え直すヒントとなりました。同リサーチからは、その他にも複数の重要なインサイトを得ています。

我々は自分が提供しているモノ・コトは理解していますが、それを顧客がどのように受け止めているのか(感情)までは分からないことが多い。だから、このように感情を指標としたジャーニー理解を行うことで、自分達では気づけない顧客体験・顧客インサイトが見えてくるという訳です。

分析を通して、ジャーニー全体を振り返り、期待に添えていない箇所(ギャップ)やネガティブな感情が発生している箇所を見つけ、各ポイントごとに課題をリストアップしていきます。


◆価値ミックス

顧客はジャーニー全体を通して、何らかの価値をその企業から感じ取ります。お金の面で助かったなぁ(経済的価値)、したいことがちゃんとできた(機能的価値)、嬉しかった・感動した(体験的価値)、自分の人生に意味のある時間を過ごせた(意味的価値)。

cx_genjou_2

それらの価値は、顧客の本質的な欲求やモチベーションと連動しているものです。ペルソナでよく用いる、顧客のゴールの視点でそれらを語れば、エンドゴール、エモーショナルゴール、ライフゴールがそれに該当します。顧客が自社に求めるそれら4つの価値のバランスと、実際に提供できている価値のバランスが一致している状態が望ましい状態と考えます。

例えば、クライアント企業が自社に「一緒にプロジェクトを進めてくれる熱い仲間(体験的価値)」を求めているのに、自社が「出来るだけ安く製品を提供すること(経済的価値)」だけしか意識できていなかったら、そこにギャップがあることは明白です。

一般的に、「良い製品を安く提供する」ことが大事であるような社会通念があるため、経済的価値と機能的価値が注目されがちですが、顧客は体験的価値や意味的価値を求めていることも多々あります。特にBtoB企業の場合、顧客企業は「もっと一緒に盛り上がりたい」「一緒に仕事をすることで若手に刺激を与えたい」といった望みがあるのに、自社は「もっと質の良い製品を提供せねば」と、見ている方向が違うケースにも多く遭遇しました。

そのギャップを理解した上で、自社はどのようなバランスで価値ミックスを提供していくべきか、競合他社とどう差別化を図っていくかを、この価値ミックスのパートでは明らかにします。

 

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ご提出するレポートの構成は以下のようになります。

「価値ミックスの結果」
「ジャーニーに沿ったCX変遷の結果」
「それを踏まえた弊社からのご提言」


cx_genjou_3
レポート構成のイメージ(弊社自主企画のアンケート調査結果レポート)


CXマネジメントを担当されている方、CX測定に興味のある方は、よろしければ直接、ご説明~ディスカッションさせていただきますので、どうぞお気軽にお申しつけくださいませ。




◆CX測定へのお問い合わせはこちらから

 


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Takeshi Sato株式会社mct ストラテジスト

【タグ】 CX, 顧客経験,

Sep 12, 2022 03:41 Blog| 2022年度DMNデザイントレーニングを実施しました

2022年度DMNデザイントレーニングを実施しました


こんにちは、組織デザインチームの池田です。
今回は、mctが運営しているDMN(Design Management Network)で、この夏開催し、ご好評を頂いたDMNデザイントレーニングについてご紹介します。

次世代デザイナーのためのオンラインデザイントレーニング
DMNデザイントレーニングは、デザイン経営を担う次世代リーダーのための全6回のトレーニングコースです。本コースでは、デザイン思考をベースに、先進的な企業が導入している実践レベルのデザインプロセス・手法をワークショップスタイルでご提供し、今年も60名近い受講者の方々にご参加いただきました。

DMNデザイントレーニングのご提供を開始し始めた2019年当時は「U30」(30歳以下)の若手育成のためのトレーニングとして実施していましたが、募集をかけると毎年大変反響があり、多様な年代の方からも「参加したい!」とご要望頂くことが多かったため、今年からは年齢制限を無くし、デザイン思考を学びたいという方向けに、広く門戸を開放することになりました。

画像1-3


実践レベルの手法・プロセスをオンラインワークショップ形式で習得
2019年度は会場に集まりトレーニングを実施していましたが、コロナ禍を機に、2020年より全てのクラスをオンラインにて実施しています。デザイン思考のプロセス・スキルの学習だけではなく、オンラインでのコラボレーションに有効なマインドセットやmiroを用いた共同ワークの体験をしていただけることも特徴になっています。

● 日本で初めてmiro expertに認定されたmctによるプログラム開発ファシリテーション
● セッションを通して、リモートツール/コラボレーションスキルも習得
● 自社で使えるテンプレートやツールを持ち帰れる

  •  

各6回のクラスの概要は下記をご覧ください。


class1 Class 1. デザインコラボレーション
ニューノーマル時代の必須スキルとして、時間や空間、組織の壁を超えてプロジェクトを動かすための考え方や手法を学びます。
・リモート環境でのチーム作り
・同期/非同期を組み合わせた効果的なコラボレーションの進め方
・リモートツールの使い方

class2 Class 2. ユーザーインサイト
複雑で曖昧な事象の中から気づきを得て、問題をリフレームし、視覚化・共有するプロセス・手法を学びます。
・人々の動機やゴール
・行動変容の鍵となるインサイト
・インサイト獲得の考え方や視点


class3 Class 3. アイディエーション
人々の動機やゴールに焦点を当てて、アイデアを生み出し、評価し、組み合わせていく一連のプロセス・手法を学びます。
・行動変容の鍵となるインサイトに焦点を当てたアイデア発想
・発想を刺激するためのツール
・効果的なアイデア発想のプロセス


class4 Class 4. ビジネスデザイン
アイデアをビジネスとして成立させるビジネスモデルをデザインし、検証するプロセス・手法を学びます。
・リーンキャンバスの構成
・課題ー解決フィット、製品ー市場フィット、MVP
・ビジネスモデルの検証ステップ


class5 Class 5. プロトタイピング
プロトタイプを作ってアイデアを可視化し、それを使って素早く検証するプロセス・手法を学びます。
・デジタル製品・サービスにおける仮説の作り方
・プロトタイプの作成や検証のポイント

class6 Class 6. フューチャーデザイン
グローバルな視野で、自社の製品やサービスの未来のビジョンを描き出すプロセス・手法を学びます。
・グローバルトレンドや未来予測
・人々が求める未来の意味を探索する方法




オンライントレーニングの様子オンライントレーニングの様子


教えることは学ぶこと
トレーニングの受講後に、「自分自身でも継続して学びを深めていきたいがどうすれば良いか」というご質問を頂くことがあります。その際におすすめしているのが下記の3点です。

1. トレーニング内容を振り返り、理解する
2. 少人数で、業務の中で実践してみる
3. 人に教える(伝える)

トレーニング当日はワーク内容についていくのにやや集中してしまい、ワークの意味や効果について十分に考えられていないかもしれません。当日のスライドやmiroのワークスペースを見返し、自分自身として興味を持ったところ、分からなかったところを振り返ってみます。(miroで長期間ワークスペースが残せることは、対面の時に比べた利点ですね)。

また、デザイン思考プロセスを、いきなりご自身の業務に一から十まで導入しようとすると、プロセスの見直しやメンバーの協力を得るのに大変な労力がかかり頓挫してしまうことがよくあります。まずはこうした活動に好意的な少人数の仲間と、どこか一部だけのプロセスだけでも実験的に実践してみるのがやりやすいと思います。

最後に、最も効果が高い方法は、自分が学んだと感じることを人に教える(伝える)ということです。ポイントやコツを人に伝えるために、自分が得られたと感じる知見を言語化していくプロセスを踏むことで、自分の中でも曖昧だった気づきが明快になることがあります。実際にmctのトレーニング講師自身も、参加者の皆様にトレーニングを提供しているようで、実は「学ばせていただいている」という側面が大いにあります。


DMNデザイントレーニングは、今年度受講して下さった皆様のお声を反映し、さらに内容をブラッシュアップしていく予定です。今年度のトレーニングを残念ながら受講できなかった方は、また来年度の受講をぜひご検討ください。

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Eiko Ikeda株式会社mct エクスペリエンスデザイナー

【タグ】 DMN, 組織デザイン,

Aug 14, 2022 04:11 Blog|カルチャーコードをアップグレードする

カルチャーコードをアップグレードする

こんにちは、組織デザインチームの米本です。今回はわれわれmctのカルチャーコードづくりについてご紹介します。

「カルチャーコード」は、自社の組織文化や風土、従業員の振る舞いなどに関する規範を定めたガイドラインのようなものです。行動指針も近い概念ではありますが、カルチャーコードは単なるDos/Dontsだけでなく、“自分たちらしさ”のような抽象的な概念も表現しているという特徴があります。今回のブログではわれわれmctがカルチャーコードづくりに取り組んだ背景やそのプロセスなどについてご紹介していきます。

 

自分たちの手で作り上げる。

実は以前からmctにはカルチャーコードがありました。2014年に当時の全メンバーが集まった合宿で、ワークショップを通じて作り上げたものです。われわれにとって愛着のあるカルチャーコードでしたが、出来上がった当時から長い年月が経ち、多くの新しいメンバーも加わったことからこれまでのカルチャーコードを見直し、新たなカルチャーコードをつくることになりました。

カルチャーコードは完成したステートメントそのものだけでなく、作り上げるプロセスに関わることでより深い所有感や親しみが感じられるという側面もあります。新しいメンバーを含めてわれわれ自身が自分たちの手で自らのあるべき姿を定義したいという想いがあったのかもしれません。そういう意味では、カルチャーコードづくりのプロセスには一種の「チームビルディング」としての機能があるとも言えそうです。今回のmctのカルチャーコードの刷新においても、全員参加のオンラインワークショップを繰り返しながら、自分たちの価値観や想いを確認していく貴重な機会になりました。


現在から過去、そして未来へ。

今回、mctのカルチャーコードデザインにあたって活用したのは、コクリエイション(共創)ワークショップで使われる「Present > Past > Future」のフレームワークです。これはコ・デザイン研究の第一人者であるリズ・サンダースによって提唱されたもので、まず初めに【1】現在の状況を整理して、次に【2】過去の歩みを振り返り、最後に【3】未来に向かってありたい姿を描いていくというプロセスで構成されたフレームワークです。

このフレームワークは、チームでの課題解決に取り組む際に広く用いられるものですが、組織のカルチャーコードを考えていく際にも活用することができます。mctにも年齢や国籍、社歴などの異なるさまざまなメンバーがいますが、このフレームワークを用いたことでメンバー全員がお互いの経験や価値観を共有した上で、皆で同じ未来を描くことができたように思います。

スクリーンショット 2022-07-29 18.54.43実際のワークショップで使用したmiroボード


次世代のチームのためのカルチャーコード。

今回、カルチャーコードを見直すことになったのは、コロナ禍で本格的にリモートワークにシフトしたことも大きなキッカケでした。オフィスで顔を合わせて仕事をする機会が減る中で、離れていてもチームの一員としてのアイデンティティを確認できるような仕掛けを作りたかったということもあります。

この話はリモートワークに限った話ではありません。組織づくりのトレンドは、トップがパワーを持ってガバナンスを利かせるような「中央集権型」から、一人ひとりが主体的に考えて行動する「自律分散型」へとシフトしています。この先の未来の不確実性が高まるほどにますますこのトレンドは加速していくでしょう。そしてこのような自律分散型の組織を志向するには、メンバーの個性や多様性を活かしながらワンチームとして機能させるための「規範」が必要です。高速で回り続けるコマが、外側へと働く強い遠心力と中心の軸の安定によって成り立っていることと似ているかもしれません。メンバーそれぞれの多様性や自主性が高まるほどに、組織の真ん中で皆の「拠り所」となるものが必要になるのです。次世代の組織にとってカルチャーコードのような仕組みは、組織を健全に維持するために欠かすことができないものだと言えそうです。

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今回はmctでのカルチャーコードづくりについてご紹介してきましたが、このような組織文化の醸成の取り組みを必要としているのはわれわれだけでなく、他の多くの組織も同じだと思います。皆さんの組織での取り組みへの参考になれば幸いです。

ちなみにわれわれの新しいカルチャーコードは、最終的に5つのステートメントとして完成しました。下記の動画にその内容についてまとめてあります。またこの完成したカルチャーコードの詳細については改めて詳しく記事化する予定ですのでお楽しみに。

 

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Akihiro Yonemoto株式会社mct エクスペリエンスデザイナー/ストラテジスト

【タグ】 働き方, 組織デザイン,

Jul 05, 2022 04:00 Blog|日本語版Miroテンプレートがリリースされました!

日本語版 Miroテンプレートが リリースされました!

こんにちは、CXチームの渡邉です。
今回はみなさまにお知らせです。
この度、miroの公開テンプレートがダウンロードできるMiroverseにて日本語で使えるmiroテンプレートを公開いたしました!

Miro Japanさまのご協力の元、現在5つのテンプレートが利用可能となっております。
今までは英語表記のボードしか公開できなかったのですが、miroの日本語UI正式公開に伴いこの度のリリースの運びとなりました。

現在公開しているボードは以下の5つとなっております。

Playful Workshopボード(大陸バージョン)
Playful Workshopボード(登山バージョン)
プレイフルなワークショップボードを作ることができるテンプレート。
大陸を並べて新たな世界を作ったり、険しい山を作ったりアイデア次第で様々なボードデザインが可能になります。

Miroビギナーズボード
自由度の高いmiroの練習ボードを作ることができるテンプレート。
私たちもよくプロジェクト開始時やmiroの操作説明の場として使うことの多いボードです。

From to Explanation ボード

未来の兆しや現在のトレンドを分析するためのワークフレームテンプレート。
本ワークフレームはイリノイ工科大学デザインスクール教授Vijay Kumar先生の101デザインメソッドより引用をしております。

Value Mix Design Canvas ボート

自社やブランドの分析・戦略策定を行えるワークフレームテンプレート。
花が咲いたような「Value Bloom Canvas」はmctオリジナルのワークフレームです。

これらのボードはmiroの練習やワークショップ、アイディエーション等様々な用途にお使いいただけます。

またこれらの日本語版ボードは6月16日に行われたMiro Japanさまのイベント「Miro Next」でも少しご紹介をいただきました。
画像2ご紹介スライドにてMiroビギナーズボードを投影いただきました。

本イベントではMiroの日本語化についてのみならず、今後の展開や導入事例などご共有いただき、今後より広がっていくであろうMiroの可能性を感じました。
画像3-1
Miro Next会場の様子。

最近では対面でのワークショップやイベント等も増えてきていますが、今後もオンラインワークが完全に0になるわけではないかと思います。
そのため、こういったコラボレーションツールはチームでのコミュニケーション活性やプロジェクトの円滑な遂行のためにこれからも重要な存在でありつづけるのだろうなと感じています。

私たちは日々miroのみならず様々ツールを試したり、実験的に導入をするなどの試みを行っております。

今後もまたそういった活動をレポートしていればと思いますのでお楽しみに!




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Michiru Watanbe株式会社mct エクスペリエンスデザイナー

Jun 27, 2022 06:00 Blog|「グローカル」イベント 24 Hours of UXの総括

「グローカル」イベント 24 Hours of UXの総括-1

6月8日・9日に、mctのメンバーは、グローバルUXコミュニティのためのエキサイティングなカンファレンスである24 Hours of UX 2022に参加しました。このカンファレンスは、世界各地のローカルで独立したUX実践者からなる非営利団体24Labsが運営しています。
はじまりは6年前にUXGenevaによって、地域コミュニティの会話を得るために「ビジネス、テクノロジー、人間中心のデザインが交わる草の根的なイベントシリーズ」として開始されました。新型コロナウイルスのパンデミックをきっかけに、世界各地の草の根イベント主催者と協力してオンラインイベントが開催されました。2020年から始まって勢いを増してきた24 Hours of UXは、今年、まさに 「グローカル」 なイベントとなりました。



▶ English Ver.はこちら

このカンファレンスは24時間にわたるノンストップのイベントで、さまざまな地域のUXコミュニティと専門家が一緒に、さまざまな観点からUXの実践、キャリア成長、UXライフに関する経験と重要な学習を共有します。

イベントは24時間休みなしで行われるため、参加者は都合の良い時間に気軽に参加することができました。常に何かしらのイベントが進行しており、まさにグローバルを意識した素晴らしいコンセプトでした。

今年は40以上のセッションが行われ、UX Wellington、UX New Zealand、UX AucklandからUX Philippines、UX Malaysia、Arabic UX Communityなど、6大陸にわたる多くの地域のUXコミュニティの講演者が登壇しました。

グローバルな聴衆にローカルコミュニティをもたらすという使命を持って、セッションのトピックは、異なる分脈でのUX領域の中で、ローカルのUXの問題、UXの方法論と実践、職務経験、個人的なキャリアの成長に焦点を当てました。

Picture0[ 世界中のUX実践者たちが繋がった「24 Hours of UX」 のMiroボード ]

カンファレンスでは多くの素晴らしいトピックや刺激的なストーリーが議論されました。以下は私たちのチームが共有したいと考えているハイライトのほんの一部です。


公共空間設計におけるコミュニティエンパワーメントとしてのVRとゲームツール
(ニュージーランドのUX Wellingtonより)

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ウェリントンのStudioTepuは、VRやゲームツールなどの新しいテクノロジーを使用して、探索フェーズからコンセプトテストまで、デザインプロセスに沿った空間デザインの研究を行った経験を共有しました。新しい技術とゲームは、組織が地域コミュニティ、特に若い世代とより良い関係を築くのに役立ちます。


中国語コンテンツの設計
(IxDA Hong Kongより)

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IxDAHongKongのスピーカーは、中国語コンテンツのデザインにおける一般的な落とし穴についての実体験と、中国特有の言語と文化に合わせたUXデザインの改善方法を共有しました。興味深いことに、中国本土、香港、台湾の人々はすべて中国語を話しますが、3つの地域で使用されている中国語は、それぞれ読み書きが異なります。そのため、言語表示やバイリンガルナビゲーションなど多くのデザインの詳細に影響を与えます。


UXにおける女性のメンターシッププログラム
(UX Chileより)

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UXにおける女性のためのメンターシッププログラムがどのようにチリの多くの若い女性の人生とキャリアに良い影響を与えてきたかについての感動的な話でした。


データ分析のUXを向上させるための原則
(Iterate UXより)


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カナダと米国のUXデザインプロフェッショナルのコミュニティであるIterate UXのTaylor Childersが、データエクスペリエンスに関する知識を共有しました。彼の興味深いプレゼンテーションから、次のようなことが分かりました。

●5秒ルール–優れたデータプレゼンテーションは、聴衆が重要なメッセージを5秒以内に把握するのに役立つ
●具体的に説明する
●複雑さの排除または優先順位付け

今回のカンファレンスを通して、多様なUX視点の学んだことで、mctは世界各地のUXコミュニティとつながることができました。これにより、将来のプロジェクトやイベントのためのグローバルなコラボレーションへの展開がより一層期待できます。

エクスペリエンスデザインの役割が、グローバルなUXコミュニティの着実な成長と共に、より多くの認識を得ていることにわくわくしています。さらに、私たちが最も感心しているのは、「地域のために設立された地域の非営利団体」という組織の精神と、「草の根的なUXコミュニティにグローバルな舞台を提供し、現場からのUXストーリーを紹介します」という会議の目的です。なぜなら、草の根的なイベントを推進することは、私たちの “unique works by ordinary people.”「普通の人々によるユニークな仕事」という価値観に合致するからです。

この成長するコミュニティの一員として、mctはこれらの草の根的な活動にもっと参加し、次回のカンファレンスで日本のUXの視点を世界の皆様に共有する機会を持つことを楽しみにしています。

English ver.


On June 8th and 9th, mct members joined 24 Hours of UX 2022, an exciting conference for global UX communities, “run by 24 Labs, a non-profit made up of local and independent UX practitioners from all corners of the world.” Initiated by UX Geneva 6 years ago, starting “with a grassroots event series at the intersection of business, technology, and human-centered design” to get local community conversations. The pandemic triggered the virtual event in collaboration with many grassroots event organizers from global communities. Started and gained momentum since 2020, this year 24 Hours of UX became a truly “glocal” event.

The conference is a 24 hour, non-stop event where UX communities and professionals from different regions stay awake together, sharing experiences and key learning around UX practices, career growth, and UX life from diverse perspectives.

As the event was scheduled non-stop over 24 hours, participants could easily jump in to participate in any session at their convenient time. There was always something for you at your time – a nice concept with a truly global mindset.

This year the event had more than 40 sessions, featuring speakers from many regional UX communities across 5 continents, from UX Wellington, UX New Zealand, and UX Auckland, to UX Philippines, UX Malaysia, Arabic UX Community, and many more.

With the mission of bringing local communities to a global audience, the session topics focused on local UX matters, UX methodologies and practices, working experience and personal career growth within the UX domain in different contexts.

01[ Miro board of the 24 Hours of UX where UXers around the world connected ]


There were many great topics and inspiring stories discussed within the conference, and the following are just a few highlights our team would like to share.



VR and Game Tools as Community Empowerment in Public Spatial Design
(from UX Wellington, New Zealand)

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Studio Tepu in Wellington, NZ shared their experience using new technologies such as VR and game tools in spatial design research along the design process, from exploring phase to concept tests. New technologies and games help the team have better engagement with the local community, especially the young generation.



Designing for Chinese Content
(from IxDA Hong Kong)
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Speakers from IxDA HongKong shared practical experiences about common pitfalls in designing content for Chinese audiences, and helpful tips on how to improve UX design by tailoring Chinese unique languages and cultures. It is interesting to notice that though people in Mainland China, Hong Kong, and Taiwan all speak Chinese, the Chinese used in the three regions are distinct in how it is written and spoken, which impact many design details such as language offering or bilingual navigation.



Mentorship Program for Women in UX
(from UX Chile)
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An inspiring story about how the mentorship programs for women in UX have been founded, grown, and made a positive impact on the life and career of many young women in Chile.



Principles to Enhance UX of Your Data Analytics
(from Iterate UX)
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Taylor Childers from Iterate UX, a community of User Experience Design professionals from Canada and the United States, shared his knowledge about Data Experience. Some takeaways from his interesting presentation are:

●5 second rule – any good data presentation should help audience capture the key message within 5 seconds
● Keep it specific
● Eliminate or prioritize complexity

Beyond the learnings of diverse UX perspectives, through the conference mct could connect with UX communities from many corners of the world, enhancing the global collaboration for future projects and events.

It is exciting to see how the roles of Experience Design have gained more recognition along with the steady growth of the global UX community. Furthermore, what really excites us most is the spirit of the organization “a non-profit of communities, built for the communities” and the goal of the conference, which is “to provide a global stage for grassroots UX communities, and to showcase UX stories from the field through them” because promoting grassroots event fits with our value of “unique works by ordinary people.”
As a part of this growing community, mct are looking forward to involving more in these grassroot activities and having opportunities to share Japan’s UX perspectives to the global audience in the next conferences.




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My Ha Thi TRAN株式会社mct エクスペリエンスデザイナー/ストラテジスト

【タグ】 グローバル, UX, セミナー,

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