なぜ組織変革はうまくいかないのかー。この問いに対する解としてデザインされたのが「Playful Module」という考え方です。
今まさに『組織変革』に取り組もうとする企業は多いのではないでしょうか。企業活動において持続的・反復的に新たな製品や事業を創造していくためには、自立した個人が集まった有機的な組織づくりが必要であるという課題認識に至り、多くの企業において主たる関心事が「事業や戦略」から「組織やチーム」へと移りつつあります。
これらのムーブメントが広がりを見せる一方で、新たな課題も生まれています。組織変革の取り組みが一過性のコンセプチュアルな活動に終わり、実際の業務レベルでの変革にまで繋がらないという課題です。多くの場合、組織変革の取り組みというと、ビジョンデザインやチームビルディングワークショップなどの手段を取られることが多く、これらは概念的、理念的な働きかけを通じて人の認識、態度、行動を変容させようとするアプローチです。しかし、多くの人々にとって認識変容や行動変容の意欲を持続させることは簡単なことではありません。このようなアプローチの多くが定着せずに終わってしまうのは、人の意志に委ねる部分が多すぎるからです。
Playful Moduleでは、人の意志に働きかけるのではなく、人の意志に影響を与えている環境やツールを使って、無意識的、感情的なアプローチで型としての行動を定着させていきます。既存のビジネスプロセスをモジュール(部分)に分解し、モジュールの単位で新たなストラクチャー(構造)として再設計することで、組織変革を理念や概念だけに頼らず、科学的かつ構造的なアプローチによって実現していくのです。mctでは、このPlayful Moduleの開発をプレイフルラーニング研究の第一人者である同志社女子大学の上田信行教授とともに進めてきました。本セミナーではそのエッセンスの一部のレクチャーとプロジェクトの要となるキックオフモジュールのミニワークショップを通じて体験しながら学習していただきます。
□ゲスト講師
上田 信行(うえだ のぶゆき) 氏
同志社女子大学現代社会学部現代こども学科 特任教授
1950年奈良県生まれ。同志社大学を卒業後、セントラルミシガン大学院、ハーバード大学教育大学院で学び、教育学博士(Ed.D.)を取得。ハーバードでは幼児教育番組『セサミストリート』や学習環境デザインの研究、モチベーションの研究を行う。帰国後は大学で教鞭を取りながら、さまざまな場所で先進的な学習環境やワークショップをデザインしてきた。著書に『プレイフル・シンキング』(宣伝会議)、中原淳氏との共著『プレイフル・ラーニング』(三省堂)などがある。
舘野 泰一(たての よしかず)氏
立教大学経営学部 特任准教授
1983年生まれ。青山学院大学文学部教育学科卒業。東京大学大学院学際情報学府博士課程単位取得退学後、東京大学大学総合教育研究センター特任研究員、立教大学経営学部助教を経て、現職。博士(学際情報学)。大学と企業を架橋した人材の育成に関する研究をしている。具体的な研究として、リーダーシップ開発、越境学習、ワークショップ、トランジション調査などを行っている。
□日時
2019年 10月 9日(水)13:00~17:30(終了後に1時間ほどの懇親会を予定しています)
□会場
東京都千駄ヶ谷2-9-9 (株)大伸社「CHIKA」
□参加費
5,000円/1名(税込)
□お申し込み
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