DMNスペシャルセミナー
「未来を耕すデザインの使い方」

— 創造性を起点に、「Support」するデザインから「Evoke」するデザインへ —

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 ミラノサローネや海外の数多くのデザインアワードにおいて、さまざまな作品やデザインプロジェクトを通して、プロダクトのあり方やデザインの枠組みをも問い直すユニークな提案をし続け、デザインスタジオとして世界的な評価が高まっているTAKT PROJECTのデザイン。
 企業のデザイナー・エンジニアが創造性を高めるための様々なプログラムを生み出してきたDMNから、デザイン・クリエイティブの新たな価値軸を創造するためのワークショップ「EVOKING MODEL by TAKT PROJECT」がスタートします。
 2020年からのワークショップ開催に先立ち、TAKT PROJECT代表の吉泉聡さんをお招きしてスペシャルプレセミナーを開催します!

 


 

開催概要

日時:2020年1月23日(木)16:00〜18:00
  (終了後懇親会〜19:30予定)

ゲスト:吉泉聡氏 TAKT PROJECT代表

会 場:インターナショナル・デザイン・リエゾンセンター
東京都港区赤坂9-7-1ミッドタウン・タワー5F Tel 03-6743-3779

参加費:6,000円/1名(一般・非会員*)
   *DMN法人会員/エッセンシャル会員は無料ご参加

 

お申し込みはこちら

会員お申し込み  一般・申し込み(Peatix)

 


Preface:

 

変革・洗練が進む産業・ビジネスにおいて、デザインはこれまで一体どんな役割を演じ、またどんな役割を持つものだと考えられてきたのでしょうか?

企業が伝えたい事、つまりコミュニケーションを最大化していくブランディングデザイン、インテリアを介して企業とユーザーのタッチポイントを設計するインテリアデザイン、企業の技術や企画の価値をユーザーへ最大限に受け渡すカタチを生み出すプロダクトデザイン…。その形態は様々ですが、結局のところデザインは、産業やビジネスの代弁者であり、企業が決めた方角に寄り添いプロダクトの価値を支援「Support」する存在だったのではないかと思います。

しかしその産業やビジネスも、これからどのような方角に舵を切るべきか?自体が最大の難問であり、先の見えない霧の中を進むような時代に入っています。そしてまた、企業という枠組み自体も溶けつつある未来も感じられます。そのような状況において、感性を尊重し、霧の中における新たな方角を感じ取る気づきや視点への感性を喚起「Evoke」する事こそが、これからのデザインの最大の役割だと思います。それは、個人の創造性を起点に未来を耕す様な役割です。

 

このような地平に立ち、設立以来TAKT PROJECTは、クライアントとのコラボレーションワークと並行し、自身が感じる課題を起点に自主的な研究プロジェクトを行い、その成果を体感できるオブジェとして発表し続けています。またその成果を、クライアントワークへもフィードバックし続けています。

この成果としてのオブジェは、製品のコンセプトモデルではありません。思考が形化=体験化された物であり、霧の中における新たな方角を他者と共感できる喚起する具体的な手段として「EVOKING MODEL」と呼んでいます。

感性や定量化されていない価値を起点とすることは、時に抽象的な議論となるため、他者との価値の共有が難しいという問題点がありますが、EVOKING MODELを提示する事で、言語化を超えた体験として人々に感じてもらう事が可能になります。また、実際にEVOKING MODELを「つくる」という行為は、起点として感じていた気づきを自身が反芻して考えていくプロセスであり、高度にコンセプトとして結晶化させていく機会となるのです。

 

本ワークショップでは、参加者個人の気づきや創造性を起点に、実際にEVOKING MODELを生み出す事に挑戦したいと思います。考えるだけではなく、EVOKING MODELを実際に作るというプロセスを通して「未来を耕す」デザインの新しい役割を体感できる機会になるはずです。

 

GUEST PROFILE


吉泉 聡 氏 Satoshi Yoshiizumi

 

Satoshi Yoshiizumi

 

東北大学工学部卒業後、デザインオフィスnendo、ヤマハ株式会社を経て、2013年にTAKT PROJECTを設立。
既存の枠組みを揺さぶる実験的な自主研究プロジェクトを行い、その成果をミラノデザインウィーク、デザインマイアミ、パリ装飾美術館、香港M+など国内外の美術館やデザインインベントで発表・招聘展示。
その研究成果を起点に、様々なクライアントとコラボレーション「別の可能性をつくる」多様なプロジェクトを具現化している。2018年よりグッドデザイン賞審査委員。
Dezeen Award(英) / Emerging designer of the year 2019受賞
DesignMiami/(瑞) / Swarovski Designers of the Future Award 2017受賞、
iF賞、Red Dot賞、German Design賞、グッドデザイン賞など国内外の賞を多数受賞。作品は、M+(香港)に収蔵されている。

 

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glow ⇄ grow (2019)

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COMPOSITION +  (2016)

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Visible Motion / AISIN (2017)

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Dye It Yourself + (2016)

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THE FLOW OF TIME  / Grand Seiko (2018)