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THE FUTURE_2019

「価値共創」の視点で価値づくりの未来を描くワークショップ
藤川 佳則 氏
一橋ビジネススクール 国際企業戦略専攻 准教授

 



世界経済のメガトレンドを展望したうえで、「価値共創」の視点で「価値づくり」の機会を探索するワークショプ。

複数の顧客グループ間のインタラクションを可能にする価値を創造するマルチサイドプラットフォームなど、
既存の業界やメーカー/サービス業といった枠を超えて自社の未来を描き出します。


日程:2019年6月13日(木)

時間:13:00-17:00(受付12:30〜)
会場:インターナショナル・デザイン・リエゾンセンター(東京ミッドタウン)
   東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー5F Tel 03-6743-3779 [access]

 

参加費(非会員*):50,000円/1名(税別)
*DMNコーポレート会員・エッセンシャル会員は無料

 

■概要

  

皆さんの中には、これまでに「サービス・マネジメント」という言葉をお聞きになったことがある方はいらっしゃいますでしょうか。経営学においても比較的新しい領域である「サービス・マネジメント」は、サービス業だけを対象とした研究でもなければ、学術成果のみを目指す学問でもありません。

また、「脱コモディティ化」、「製造業のサービス化」、「モノのインターネット」などの現象に見られるように、サービス企業にとっても、モノづくり企業にとっても、従来の産業の垣根を超えて「サービス・マネジメント」の重要性が高まりつつあります。近年、世界経済のサービス化に伴い、経済成長の機会や課題をどうとらえるかに関する議論が、世界規模で、産官学の枠を超えて、国家政策や産業振興、企業戦略など様々なレベルで活発化しつつあります。

 

本セッションでは、まず、現在、地球規模かつ数十年単位で進む変化を三つのキーワード

・「SHIFT」(世界経済のサービス化の進展)

・「MELT」(産業の垣根がますますあいまいになりつつある)

・「TILT」(世界経済の重心が北半球から南半球に傾きつつある)

 を通して紹介します。

 

そして、新たなサービス・ビジネスの可能性について、近年世界規模で議論が進む「サービス・ドミナント・ロジック」の観点から議論します。
サービス・ドミナント・ロジック(S-Dロジック)とは、「価値づくり」に関する新しい一つの世界観で、その特徴は、総ての経済活動をサービスとして捉え、「交換価値」でなく「使用価値」を重視し、顧客を「消費者」ではなく「価値共創者」として捉えるところにあります。
また、「価値共創 」の概念を複数の顧客グループに拡張してとらえる「マルチ・サイド・プラットフォーム (MSP)」の考え方を紹介します。
近年話題の世界的な先進企業や事業事例の多く、たとえば、
・ Airbnb(世界190ヵ国に展開する空部屋シェアサイト)
・ Nest(Google傘下のスマートホーム企業)
・ Uber(スマートフォン・ベースのハイヤー配車アプリケ-ション)
・ Waze(ユーザー同士がリアルタイムの渋滞情報や道路状況をシェアするソーシャル・カーナビゲーション)
等を見ると、いずれもその経営戦略や事業構築の根底に「MSP」の発想を見出すことができます。


S-DロジックやMSPの観点から自社の未来をとらえた場合、どのような機会や課題がみえてくるでしょうか。

■Instructor Profile

藤川佳則 (Yoshinori Fujikawa, Ph.D.)
一橋ビジネススクール 国際企業戦略専攻 准教授

一橋大学経済学部卒業。同大学院商学研究科修士。ハーバード・ビジネススクールMBA(経営学修士)、 ペンシルバニア州立大学Ph.D.(経営学博士)。ハーバード・ビジネススクール研究助手、ペンシルバニア州立大学講師、オルソン・ザルトマン・アソシエイツ(コンサルティング)、一橋大学大学院国際企業戦略研究科 専任講師を経て現職。
専門はサービス・マネジメント、マーケティング、消費者行動論。Harvard Business Review (Harvard Business Press), 『一橋ビジネスレビュー』(東洋経済新報社)、『マーケティング革新の時代』(有斐閣)、『マーケティング・ジャーナル』(日本マーケティング協会)などに執筆。訳書に『心脳マーケティング』(ダイヤモンド社, 2005)がある。
経済産業省「産業構造審議会 サービス合同小委員会」委員、「サービス・グローバル研究会」委員、サービス産業生産性協議会「ハイ・サービス 300選」委員、「日本版顧客満足度指数」開発グループ、文部科学省「サービス・イノベーション人材育成推進プログラム」委員、など。
 
 
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