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rapoptosis

シアター型スペキュラティブデザインメソッドによる
“モノの死の在り方のデザイン”ワークショップ

CHORDxxCODE
上岡玲子さん・ソン・ヨンアさん・橋田朋子さん

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DMN × CHORDxxCODE 工学系デザインワークショップ

rapoptosis|ラポトーシス

シアター型スペキュラティブデザインメソッド

CHORDxxCODE 上岡玲子さん・ソン・ヨンアさん・橋田朋子さん

開催日:12月10日(月)/ 17日(月)

 

 

日程:2018年12月10日(月)/ 17日(月)


時間:14:00-18:00(13:30〜受付)

   17日は終了後に懇親会を予定


会場:ワークショップスペース「chika」(大伸社 東京本社B1)

   東京都渋谷区千駄ヶ谷2-9-9 [access]

 

参加費:

 一般(非会員):100,000円/1名(税別)
 *DMN会員は参加費無料(スペシャル会員6名、スタンダード会員3名、シングル会員1名まで無料)

 *エッセンシャル会員・法人会員の追加のご参加は1名50,000円(税別)

 

お申し込みはこちら

■ワークショップ概要

 モノが溢れる時代において、 不要なモノを減らし愛着のあるモノを長く大事に使うミニマムなライフスタイルへの共感が拡がっています。家から必要な時にボタンを押して日用品を買えるサービスや、スマホで手軽に売買できるフリマアプリなど、必要なモノを必要な時に得ることを可能にする情報技術の革新もこのような生活の実現に寄与しています。一方でモノが適切に手放されるための仕組みや情報技術に関しては、 「モノの死」の定義が人によって異なることもあり、 未だ手付かずのままです。

 

 そこで本ワークショップでは、 これらかのモノの死の在り方を議論し、 モノが適切に手放されるための枠組みやサービスを皆さんと共にデザインすることに挑戦します。また、 このような未来の課題に関わるアイディア・デザインを創発するための手段として、「シアター型スペキュラティブデザイン」と名付けた新たなメソッドを用います。

 

 ワークショップに先立ち私達講師陣は、モノが一つの役割を終えるタイミングを「モノの死」と定義し、自然界に存在する極めて自律的かつ利他的な細胞の自己死(アポトーシス)の設計をモデルとした「モノが自らの存在価値を判断し、 必要に応じて自律的に去る仕組み(rapoptosis)」の開発に取り組んできました。

 

 ワークショップではまず参加者の皆さんにこの仕組みをフィジカルに体験してもらい、 当事者としてモノの死の在り方や必要な枠組みについて議論してもらいます。また関係する最新の計測・自律的なインタフェース技術や、 リサーチを通じて得られたモノの存在価値の多角的な側面に関する知見を共有した上で、 モノの死の新たな在り方を実現するメディアやサービスをグループでプロトタイピングして頂きます。

 

 本ワークショップを通じて、モノの死の在り方を組み込まれたシステムの実現による、モノの生産、消費、廃棄の持続可能な再生システムの可能性について皆様と探りたいと思います。

 

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シアター型スペキュラティブデザインメソッド

 従来の問題解決のためのデザインではなく、これから起こりうる問題を顕在化し未来のシナリオを描く問題提起のためのデザインとして今注目されているスペキュラティブデザイン。

 そのアウトプットの形としては映像インスタレーションや静的モックアップ展示などが一般的です。一方私達は工学系研究者としてフィジカルに動く仕組みを作って見せる・体験してもらうことで伝わる圧倒的な情報量とその中で深まる議論やアイディアを重視しています。

 そこでこれらをハイブリッドに統合した形として、未来のコトの問題提起を目的としつつ、そのみせ方はシナリオを部分的に体現する実際に動くシステムを作って参加者に演者のようにシナリオを体感してもらうメソッドを”シアター型スペキュラティブデザインメソッド”と名付け、今回のワークショップで導入します。このメソッドを用いることで、より自分ごととして未来の問題を捉え、議論やアイディアが創発される場を実現します。

 

 

本ワークショップの参加者や得られる体験のイメージ

 本ワークショップは、IoTやALife(人工生命)といった情報技術、あるいはシェアリングエコノミーやSDGsといったソーシャルサービス・社会政策に興味をもつ様々なバックグラウンドの方に、それらのキーワードとリンクした「モノの死の在り方」や「モノが適切に手放されるための情報技術」に関する新たな視座を提供します。

 また参加者の皆さんの興味に応じて、より便利・効率的にモノを手放すためのサービスと、人がモノと気持ちの折り合いをつけるためのサービスのそれぞれの方向へのアドバイスが可能です。

 一方、ワークショップデザインやアイディア創発に興味を持つ方にとっては、問題を提起し議論を深めるための手段としてのシアター型スペキュレティブデザインメソッドのフレームワークを学ぶ場としてご活用いただけます。

 

■ワークショップの構成

 

[ セクション1:これからのモノの死の在り方を体感して再考する ]

 

シアター型スペキュラティブデザイン:モノの自律的で利他的な死の体験

しばらく着ていないけれどなんとなく手放せない服を皆様に持って来てもらい, 私達が開発しているモノの死のシステム(rapoptosis)のコンテンツとする. 参加者はモノから自発的かつ主体的にとる幾つかのアクションをインタラクティブに体験する.参加者自身もモノからのアクションを受けて再び試着をしたりシステムから洋服を取り除いたり,自分がしたいと思った様々なアクションを実際にしてもらう.

       

ディスカッション1

rapoptosisシステムによる「モノが自律的に自らの価値を判断して主体的に去る在り方」に関して感じたことや考えたことをシェアし,これからの「モノの死の在り方」を議論する.

 

レクチャー

モノの存在価値の多角的な捉え方に関するレクチャーを行う. モノの存在価値として一般的な使用期間/価格/機能のような定量可能な顕在的存在価値に加えて, 思い出/嗜好/愛着のような単純には数値化しづらい潜在的存在価値なども考えられることについて知見を共有する.

 

ディスカッション2

モノの顕在的存在価値や潜在的存在価値に関して, これらの価値に関係する事柄, これらの価値を測る尺度, これらの価値がどのようにして生じ, どう扱うべきなのかについて議論を深める. 

 

[ セクション2:これからのモノの死の在り方をデザインする] 

アイディアシェア

自分の身の回りで, 顕在的存在価値や潜在的存在価値を感じたモノに関してメモ・記録してきたことや, そのような価値を尺度としたモノとの適切な別れのためのメディアについて考えたことをシェアする.

 

グループワーク/プロトタイピング

グループに別れ,「これからのモノの死の在り方」・「モノとの適切な別れ方」に関して, 実世界でどのような実際のメディア・サービスとして導入可能なのか, デザイン及びプロトタイピングを行う.

 

発表・講評会

グループごとのプロトタイピングの結果をプレゼンテーションして頂き, 比較検討すると共に講評を行う. 

■Workshop Director

 

上岡 玲子 さん Reiko Ueoka
東京大学大学院工学系研究科先端工学専攻博士課程修了. 博士(工学). 2012年より九州大学大学院芸術工学院 准教授.技術とファッションを融合させた機能衣服・e-textileの研究, 身体や意識を拡張,顕在,制御することを目的としたインタフェースの開発に従事.

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ソン ヨンアさん

東京大学大学院 学際情報学府博士課程修了.博士(学際情報学).

個人体験記録に基づく情動センシングと行動誘発に関する研究に従事.


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橋田 朋子さん Tomoko Hashida

東京大学大学院学際情報学府博士課程単位取得退学. 博士(学際情報学).

2013年より早稲田大学基幹理工学部表現工学科 専任講師,2015年より同大学准教授.東京大学大学院情報学環 客員研究員. ヒューマンメディアテクノロジーの研究に従事.


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CHORDxxCODE

東京大学の工学部2号館で、たまたま同時期に研究生活を送っていた女性博士研究者7名で結成したリサーチ/エンジニアリング ユニット。何気ないおしゃべりの中から生まれる発想・発見を大事にしつつ、そこに7名の知識と技術を組み込むことで、新たなメディアテクノロジーを実践的に生み出すことを目指している。

 

 

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