CREATIVE KNOWING
イノベーション志向のクリエイティブ・リサーチ—モノが持つべき意味・体験・ビジネスモデルのデザイン—
佐々木 康裕氏 Yasuhiro Sasaki
Takram ディレクター、ビジネスデザイナー
Takramの佐々木康裕氏による、イノベーション志向の超実践的クリエイティブリサーチ「CREATIVE KNOWING」。全3回の集中したセッションを通じて、ユニークなリサーチのセンスを身につけていきます。
今年度のCREATIVE KNOWINGでは、最新のビジネスやリサーチの事例を取り入れ、まだ誰も手に入れていない気づきやインサイトを、実際に体験することができる、超刺激的なワークショップへとさらに進化します。
日程:2019年8月27日(火)・9月3日(火)・10日(火)
時間:14:00-18:00 (13:30 ~ 受付開始)
会場:インターナショナル・デザイン・リエゾンセンター(東京ミッドタウン)
東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー5F
Tel 03-6743-3779 [access]
参加費(非会員*):150,000円/1名(税別)
*DMNスペシャル会員(6名まで)、スタンダード会員(3名まで)、シングル会員(1名まで)は無料
*追加のご参加は1名50,000円(税別)
*エッセンシャル会員特別価格:1名100,000円(税別)
■概要
序文
“リサーチとは、イノベーション・プロセスで最も創造的な行為の一つです。
優れたリサーチは、製品やサービスのコンセプトのブースター(補助推進装置)になるといわれます。しかし、本当に優れたリサーチは、その結果と製品コンセプトが等号で結ばれます。調べ終わったころに、「作るべきもの」がクリアに分かっている。そんな状況です。
新しい製品やサービスを考える時、一般的な市場調査レポートを見たり、一般的な調査をするだけでは十分ではありません。想像力が掻き立てられず、差別化もできず、あなたが届けたい相手のハートに刺さるようなプロダクトを作るのは不可能に近い。どれだけMECEで網羅的に調べても不十分。同じテーマを調べている人が入れば、同じ結果が出ます。
リサーチとは、常に「知っている」という状況をメタ認知し、その仮説を棄却するという作業の反復です。
Creative Knowingでは、イノベーション志向型のリサーチメソッドをふんだんに盛り込み、誰も光を当てていないことを、誰もしていないやり方で調べます。そして、誰も光を当てていない人に、誰もがしない質問を投げかけてみます。そして、「世界で自分しか到達していない気づき・インサイト」で自分の頭や、チームメイトのマインドセットを充満させます。
研修においては、最新の理論やメソッド、ケーススタディーをふんだんに盛り込み、イノベーション・プロセスとしてそのまま実践可能な形に落とし込んだ、アクティビティを多く提供します。”
<クリエイティブ・リサーチとは>
・一般的な「市場調査」とは異なり、新しい製品や新しいサービスを生み出す場合に最適化
・データ(定量調査)とストーリー(定性調査)両方のリサーチメソッドを高度に統合
・仮説構築やコンセプト創出とシームレスに連結
<クリエイティブ・リサーチ研修で得られる成果>
■ リサーチプランニングの策定方法
■ 顧客インサイトの獲得手法
■ リサーチ結果の統合・ビジュアライジング(可視化)手法のセオリーと応用
■ 右脳に響くビジュアライジング(可視化)手法
■ ビジュアライゼーションを使った、チーム、上長、組織との
コミュニケーション方法
■ (複雑かつ混沌とした)顧客行動のモデリングの理論・手法
■ プロトタイプを使ったリサーチ手法
■ データを使った仮説構築の手法
■各回の予定
第1回 導入:目線の置き方、計画の立て方
イノベーティブなプロダクトやサービスを作るときのリサーチは、困難を極めます。そもそも自分たちは何を知らないのか、何を知るべきなのか、どう調べるのか・・。リサーチを始める際には、不確実な要素が多数あり、霧の中を何の目印もなく進んでいくかのように感じられます。第1回では、そうした状況の中でどう計画を作っていくのか、どのような目線やアプローチでリサーチを進めるか、五里霧中の中での初めの一歩の踏み出し方についての議論を行います。
第2回 情報・データ・ストーリーの構造化・フレーミング
クリエイティブ・リサーチでは、観察情報や、ユーザから集めたストーリーなど、ランダムでかつ整理がとても困難な情報が収集されます。それらの情報はそのままだと意味を持ちません。情報をまとめたり、凝縮したり、並べ替えたりして「情報が意味すること」を構造化する必要があります。この回では、そうした、情報を構造化するためのフレームワークやツールを通じ、製品やサービスコンセプト策定につなげていくための議論を行います。
第3回 意味・体験・ビジネスモデルのデザイン
ユーザ体験やユーザ行動の構造化、フレームワークから、どう製品開発やビジネスモデルデザインにつなげていくかについての議論を行います。モノではなく、モノが持つべき意味・体験・ビジネスモデルのデザインを行い、そこから逆算的にものづくりを考えて行くための手法をご紹介します。
■Workshop Director
Takram /ディレクター、ビジネスデザイナー
クリエイティブとビジネスを結びつけ、デザインリサーチから、プロダクト・事業コンセプト立案、ローンチ・グロース戦略立案等を得意とする。複数の事業立ち上げ経験を持ち、ファイナンスにも精通。 Takramでは、家電、自動車、運輸、通信、食品、医療、素材など幅広い業界でコンサルティングプロジェクトを手がける。講演やワークショップ、Webメディアへの執筆なども多数。ダイヤモンド社と共同で、ビジネスリサーチとデザインリサーチを統合した"Creative Knowing"を研修プログラムとして実施。大手家電メーカーやシンクタンクの戦略アドバイザーも務める。Takram参画以前は、総合商社でベンチャー企業との事業立ち上げ等を担当。経済産業省では、Big dataやIoT等に関するイノベーション政策の立案を担当。 早稲田大学政治経済学部卒業。イリノイ工科大学Institute ofDesign修士課程(Master of DesignMethod)修了。