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樋原伸彦のイノベーション研究室

「エフェクチュエーション」
樋原 伸彦 氏 
早稲田大学 大学院経営管理研究科 准教授

イノベーション研究室樋原先生

本講座は、講師と受講生の対話を通じてアクティブに学習を進めていく

全3回のビジネススクール型プログラムです。

 

 


 

『エフェクチュエーション』

 

「エフェクシュエーション」とは、バージニア大学ダーデン経営大学院のSaras Sarasvathy教授が提唱している理論で、成功した企業の創業者を研究して導き出した、優れた起業家の意思決定の理論だと言われています。
【参考】優れた起業家の意思決定「エフェクチュエーション」

エフェクチュエーションはしばしば「コーゼション」との対比で語られます。 コーゼションとは目的からスタートし、目的を達成するには何をすればいいかを考え、特定の結果を生み出すための手段を選択するという意思決定プロセスのことを差します。STPマーケティングなどの教科書的なアプローチがコーゼションにあたるので、イメージしやすのではないでしょうか。その前提には、未来は不確定なものだが、できるだけ予測して進めていく「未来は予測できるかぎりコントロールできる」という考えがあります。

一方、エフェクチュエーションは、特定の手段からスタートして、それらの手段を使って何ができるかを問い、可能な限りの結果をデザインしていくというアプローチです。その前提には未来は不確定なものだから、自ら影響を与え変えていくものであり「未来はコントロールできる限り予測する必要はない」という考えがあります。多くのビジネス分野において不確実な活動の範囲が広がりつつある中で、このエフェクチュエーションのアプローチが改めて注目され始めています。

大企業にとってのエフェクチュエーションの意味

イノベーションの実現のためにこれまで多くの企業が採用してきたのは、形式化・手順化されたメソッドやフレームワークを用いてイノベーション活動を効率的かつ容易に再現可能なものにしようというアプローチでした。ところが多くの企業がこのようなメソッドドリブンのイノベーション活動に取り組んできた結果、それだけではうまくいかないということが分かってきました。手法やツールに加えて、担当者自身の内発的な動機や適切なチームカルチャーが必要なのです。


大企業にとってエフェクチュエーションはこれまでのイノベーション活動に欠けていたものを補うマインドセットであると言えます。本講座では、エフェクチュエーションの基本的な概念や理論を理解することから始まり、最後はそのエッセンスを自社組織にどう応用していくかを考えていきます。

 

◆ Date & Agenda◆◆◆◆◆◆◆

 

Day.1 11/19(火)17:00-19:00
エフェクチュエーションとは何か/概論・事例紹介など

Day.2 11/26(火)17:00-19:00
ショートケースを使ったアクティブラーニング

Day.3 12/3(火)17:00-19:00
自社でのエフェクチュエーションの応用を考える

 

◆◆◆◆

 

▬会場:
㈱大伸社本館B1「chika」 東京都渋谷区千駄ヶ谷2-9-9
<Access>

▬参加費・定員
15,000円 税別(全3回)/定員20名

★DMN会員様ご参加無料(スペシャル・スタンダード・シングル・エッセンシャル)

▬お問い合わせ:
info@ddmn.jp(DMN運営事務局)


※当日、イベントの様子を撮影させていただき、後日WEBサイトやSNSなどの媒体で

レポーティングする予定がございます。ご都合の悪い方はスタッフにお申し出ください。

 

 

『エフェクチュエーション』お申込み

 

 

 

hibara

 

■Instructor Profile

 

樋原 伸彦 早稲田大学 大学院経営管理研究科 准教授


東京大学教養学部卒業。東京銀行(現三菱東京UFJ 銀行)、世界銀行コンサルタントを経て、

2002年にコロンビア大学大学院博士課程修了。PhD(Economics)。2002年からサスカチュワン大学(カナダ)ビジネススクール助教授。2006年から立命館大学経営学部及びテクノロジー・マネージメント研究科准教授。2011年より現職。その間、コロンビア大学ビジネススクール日本経済経営研究所助手等も歴任。