はじめまして。この8月にmctに入社しました、組織デザインユニットの渡邉です。私は大学時代に学習環境デザインを学び、「人はどんな環境があれば夢中になって学ぶのか」を研究していました。
ワークショップに参加されたことがある方も多いと思いますが、参加したあとにはどのような影響が残っていますか?参加したことで得られたものを持ち帰り、次へと生かすために参加されていると思います。ですが、体験を中心とするワークショップは振り返りの部分が一番大切で、一番難しくもあるのではないでしょうか。
そこで、大学の研究室では活動全体を振り返ることができるReal Time Video(以降RTV)の作成編集を行っていました。
ファシリテーショングラフィックもドキュメンテーションの一つとして挙げられますが、RTVはVideo、つまり映像です。ワークショップの終盤でみるこのビデオは活動全体を記録・撮影し、その場で編集するものです。映像を見ることで、ワークショップ全体や、自分自身を客観視することができます。印象が薄くなりがちな序盤での活動も改めて見返すことで「そういえばこんなことしたなぁ…」と思い出したり、「このタイミングでこんな表情していた!」「この時他のチームはこんなことしていたのか!」など多くの発見を与えてくれます。
振り返りのことをReflectionと言いますが、そのReflectionを行う上で大切だと言われている3つのDがあります。Documentation、Discussion、Designです。
Documentation(活動を記録する)
Discussion(記録したものをみて対話する)
Design(対話の中から次のデザインが生まれる)
Reflectionはこのようなサイクルで繰り返されて、次のワークショップ、次のプロジェクトへと循環していきます。これからのワークショップ等の中で3つのDを意識するとこれまでとは一味違う経験ができるかもしれません。
最後になりましたが、組織デザインユニットメンバーとしてこれからワークショップに参加することが多々あるかと思います。どうぞよろしくお願い致します。