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7 21, 2017 11:31 ベトナム

mctデザインインサイトユニットの合田(ごうだ)です。
先日、ベトナム人スタッフのミーハと、出張で2週間ほどベトナム・ホーチミンシティに行ってきました。
初ベトナムだったのですが、日本人の私が感じたこと、それに対してベトナム人スタッフのミーハがどう感じたのか、などをお伝えしようと思います。
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【フォー】
◎ベトナムではフォーを注文すると、フォーとは別のお皿に大量の野菜(香草など)が運ばれてくる。
◎香草や香辛料を自分で好きなだけ足して、自分好みにカスタマイズしていく。
◎香草の種類が多すぎて、日本語や英語では、ぴったりの単語がない。

ミーハによると、ベトナムの人たちは味はもちろんのこと、香草の香りも楽しんでいるのだそう。彼女曰く、ほとんどすべての香草の味や香りを分かっているそうです。確かにお店でフォーを楽しんでいる周りのベトナムの人たちは自分の好みや体調に合わせて香草をカスタマイズしてフォーに入れていました。すごいですよね。

そういうこともあって、ベトナムの人が日本でフォーのお店に行くと、香草などをカスタマイズができないのでちょっとガッカリしてしまうとのこと。どうやら日本で食べているフォーがベトナムのフォーそのものだと思っていたのに、実はベトナムの人からすると本当のフォーではないようです。確かに日本では香草の香りを楽しむという習慣はあまりなく、どちらかというと味そのものを楽しむことのほうが主流なので、多くの日本人が知っているフォーは日本風にアレンジされたものなのでしょう。専門店と言ってもそれが本当に現地オリジナルのメニューなのか、日本向けに調整されたメニューなのかを見分けるのは、なかなか至難の業ですね。

ちなみに、私は出された香草はとりあえず何でもフォーに入れて食べていましたが、ドクダミがあったのには驚きました。というのも、ドクダミ茶は知っていましたが、そのまま食べる文化もあるんだな、と。高血圧や胃炎などさまざまな効果があるようなのですが、ドクダミの味(風味)がまさに「葉っぱ!」という感じで、フォーを食べてるのか葉っぱを食べてるのか分からなくなるほどクセが強かったです…。

【コーヒーショップ】
◎いたるところにコーヒーショップがある。ベトナムコーヒーが有名なだけあってみんなコーヒーが好き?

ベトナムのコーヒーはかなり濃いので、15時以降に飲むと眠れなくなってしまうとのことで、コーヒーショップに行っても、15時以降はコーヒーじゃなくてフルーツジュースなどを飲んでいるそうです。

ベトナムの人の娯楽は、コーヒーショップに行くか、映画に行くか、バイクに乗ってドライブするか、が多いようで、その中でも休みの日にコーヒーショップに行って流行っている音楽を聞きながらのんびり過ごすことが一般的な休日の過ごし方なんだそうです。コーヒーショップといっても、そこに音楽を聴くために来ている人もいるので、日本とは違って音楽のボリュームは大きめに設定されているとのこと。ちなみにスタバは3年前にベトナムに出店したそうです(スタバでも音楽が大きなボリュームで流れているのかどうかは未確認です)。コーヒーショップが、単にコーヒーを飲むところではなく、思い思いの時間を楽しむところ、というのはどの国も同じようですね。


ちなみに、SNSはFacebookが主流のようです。ファッションやメイクも、日本の大学生に近いような印象の10~20代前半の女の子たちがいろんなところでセルフィーを撮っているのをよく見かけました。

最後にドラッグストアにミーハと行ったときの話を。

事前に「お店の中にいる間は日本語をしゃべらないでね!」と念を押されたので、何のことかと思っていましたが、ドラッグストアによっては外国人だとわかるとかなり吹っ掛けられることもあるようです。さて、ドラッグストアではミーハが私の体調のことを心配してくれて「もし具合が悪くなったらこれを飲んで!」と黒い錠剤を買ってくれました。結局飲むことはなかったのですが、この薬がどれだけ効果があるのかは未だに不明のまま。もしこれからベトナムに行く機会がある方で、体調が悪いなと感じたら、ぜひこの錠剤を買っていただき、効果のほどをレポートしていただけるとうれしいです。

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Satomi Goda株式会社mct エスノグラファー

【タグ】 インサイト,

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