Wikipediaで端的にまとめられていたので、以下に引用してみます。
子供の頃から彼は神童ぶりを発揮し、逸話として、小学校での話が残っている。ある時、1 から 100 までの数字すべてを足すように課題を出された。それを彼は、1 + 100 = 101, 2 + 99 = 101, …, 50 + 51 = 101 となるので答えは 101 × 50 = 5050 だ、と即座に解答して教師を驚かせた。
有名な話なので、ご存知だった方も多いかもしれませんね。ちなみにこちらのエピソード、ガウスの天才ぶりをさらに彩る小トリビアがいくつか存在します。
・これはガウスがわずか10歳のころの話である
・出題した教師はしばらく休憩できると思っていたが、ガウスのあまりの即答ぶりに、椅子にも座れなかった
・後世に伝わっていく過程で“100”というわかりやすい数字になったが、実際の問いは「81,297に始まり、198ずつ増えていく100個の和を求めよ」という、もっとずっと難易度の高いものだった
・・・などなど。
21世紀を生きる私たちにとって、18世紀のドイツの教室で何があったのか、そのディテールまで確かめる術はありませんが、あれこれ勝手に想像するのは楽しいものです。
私が(勝手に)思うに、周囲の同級生たちが皆必死になって手を動かす中、一人ガウスだけが、静かに瞑想していたのではないでしょうか。そして、「1から100までの全ての数字の和」という概念を、無機質な“数”としてではなく、もっと活き活きとした、有機的な“イメージ”として思考したのではないか……?
もしそうであるならば、ガウスの脳内には、おそらくこんな映像が広がっていたはずです。
①「1から100までの数字」を階段状のブロックのようなイメージに置き換える
②左右対称の同じ図形を合体させ、長方形を作ったうえで面積を求め、最後に1/2にする
この時のガウスの発想が、のちの等差数列の公式の基になっていることを考えると、あながち的外れな妄想でもない気がします。
細かな部分の真偽はさておき、この「ビジュアル化して思考を飛躍させる」発想は、現代の我々にとっても示唆に富む、かなりパワフルな視点ではないでしょうか。そして幸いなことに、このスキルは、天才にのみ許された特殊能力ではありません。
mctが得意とする“ZMET”は、まさにこの「”抽象概念をイメージで理解しようとする”人間の本能的な力」を、最大限活用する調査メソッドです。
ZMETの最初のステップは、インタビュー本番の約1週間前。以下のような“宿題”を、対象者に依頼するところから始まります。
“○○に対するお考えやお気持ちを表す画像を、4~5枚ご用意ください。”
○○の中には、その時々に応じたテーマが入ります。過去に「健康管理」「シンプル」「プレミアム」など、様々なテーマをZMETで取り扱いましたが、これらの抽象概念が、鮮やかにビジュアライズされていく過程は、まるでガウスの頭の中を覗き見るようで、毎回非常にエキサイティングです。
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ごく普通の人が持つ深遠なスキルに、きっと驚かされますよ。
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