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Apr 03, 2019 12:23 【コ・クリエーション ユーザーとの共創プロセスのご紹介】 子育てママとコ・クリやってみました[後編]

co-Creacion_後編 

こんにちは。
先日配信したわたしたちmctのリサーチャーと現在子育て中のママさんとで実施した、「子供の偏食を解決する卓上デジタル機器」についてのコ・クリエーションワークショップのレポート[後編]をお送りします。
([後編]はmctの亀田が担当します)
>>[前編:プロセス紹介編]はこちら

この【後編】では、ステップに沿ってリサーチ結果をご紹介します。
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■1. 子供の偏食に関する「課題」の抽出
■2. 「課題」を解決し理想を満たすアイデアを考える
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■1. 子供の偏食に関する「課題」の抽出
【結果】
兄弟で好き嫌いが違っていて困る、ムラ食いに悩まされている、野菜を全く食べない等、ママたちが抱えている課題が浮き彫りになりました。
事前課題の「偏食日記」に基づき、毎日子供が食べているメニュー、好きなメニュー嫌いなメニューをお聞きしました。また「子供が食べたがらないけれど食べさせたいもの」についてママたちが工夫していることを具体的に確認する中で、以下の課題を皆さんが抱えているということがわかりました。
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◎上の子と下の子で好き嫌いが異なるため献立に悩まされる
◎「ムラ食い」があり、食べる時と食べない時の差が激しい
◎せっかく作ったものを残されてイライラしてしまう
◎せっかく手の込んだ料理を作ったのに「卵ごはんがよかった!」と言われてしまう
◎とにかく野菜が嫌いで食べない
◎偏食のせいで口内炎ができてしまった 等々
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さらに、共有した課題に対して、ではどうなることが「理想」なのか、課題が解決することでどのような気持ちになれるのか、子供の食に対するママたち自身の「ゴール」を考えてもらいました。

■2. 「課題」を解決し理想を満たすアイデアを考える
【結果】ママたちが考えたアイデアの中で最も支持されたのは、「卓上デジタル ドレッシングメーカー」でした。
次に課題を全て貼り出し、その中から最も解決したい付箋を1枚選んでいただき、個人ワークにて解決のためのアイデアを考えてもらい、そのあとに全員で1つのグループになってアイデアをブラッシュアップしてきました。
ママたちが特に解決したいこととして選んだのは、
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◎兄弟で好き嫌いが異なる
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という課題でした。お姉ちゃんにはこの野菜を抜いて、弟には作り置きのこのおかずをプラス、などとカスタマイズが大変だという声がありました。それに対して、出来上がったのが・・・「卓上デジタル ドレッシングメーカー」でした。

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卓上に置いておけるデバイスで、お野菜にベストマッチなドレッシングの配合をしてくれたり、子供でも卓上で簡単にドレッシングが作れるので楽しくお野菜を食べることができ、好きなキャラクターによる「応援」機能つき。時間内に食べられればご褒美も出る、という偏食全面応援仕様!「野菜さえ置いておけば、一品できる」というママにとってのメリットもあるそうです。
商品開発担当者さんさながらの熱いプレゼンテーションを行なっていただきました。

① 課題に気づいていただく
② 理想を特定する
③ アイデア(コンセプト)を発想する
という流れにより、限られた時間内でしたが、参加者のみなさんのテンションも上がるアイデア開発を行うことができました。

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最後に。子供の偏食に対する悩みを解決するためのアイデアにつながる3つのインサイト。
今回のコ・クリエーションワークショップを通じて得られた多くのママさんのお話から、わたしたちが獲得した子供の偏食の課題を解決するためのインサイトを3つご紹介します。

①「食べさせる」を目標にしない
ママたちが普段している工夫を聞いてみると、参加者Rさんからは、「最初は最も高級なものを食べさせて、その『記憶』で食べさせています」という発言が。一度最高に美味しかった経験をすれば、子供は同じ食材に出会った時に、思い出分上乗せされた味を楽しめるそう。
また参加者Eさんの場合。美味しそうに食べているママの姿を見て、「お野菜を食べたらママみたいに女子力高くなれるかも?」と娘さんが自然と野菜好きになったそう。配膳で忙しく動き回っていると、なかなか「落ち着いて美味しく食べる」ということを心がけるのは難しいですが、ママが積極的に美味しく食べている姿を見せるのは効果的なようです。

いそがしい毎日の中では「早くご飯を食べさせること」が目標になってしまうこともありますが、例えば「美味しい記憶を作るということを目標にする」という切り口でアイデアを考えると新たな課題解決策が出てきそうです。

②1食ではなく、数日スパンの視点を持つ
ママたちは子供が偏食することにより栄養不足になることを心配しています。栄養のことを考えて一生懸命作っているにも関わらず、子供には食べムラも多いので、同じメニューだからといって毎回食べるわけではありません。子供が食べないことは、ママにとって非常にストレスフルですが、実際少し落ち着いて考えてみれば、1食、2食食べないからといってすぐに体を壊すわけでもありませんし、体の成長とともに必要なカロリー量も増えて自然と食べるようになるかもしれません。

「1食ではなく数日単位で栄養を採ってもらう」と、思考をリフレームすることで、子供にもママにも余裕が生まれるのではないでしょうか。

③トレードオフに注目する
参加者Hさんのご家庭では、食べさせたい野菜のおかずから出して、ある程度食べたところでご飯を出すそう。ご飯を先に出すとそれだけでお腹がいっぱいになってしまう、という気づきからそうされているとのことです。
また、参加者Eさんのお宅での最近のヒットは味噌マヨディップ。食卓で味噌とマヨネーズを混ぜるお手伝いを子供にしてもらうと、生野菜にディップをつけて食べられるようになったそうです。「自主的に、大人のように振る舞えた」ということが喜びにつながったのかも?とEさん。子供のお手伝いを効果的に取り入れていました。
参加者の皆さんからはお互いに「すごいー!」というリアクション。ですが、実際には、早くお皿を下げたかったり、洗い物を減らすためにワンプレートで済ませたかったり、子供に手伝ってもらうよりも自分でやったほうが早いという事情もある…という話も出てきました。

ママの都合と子供の偏食対策のトレードオフに注目し、ママの事情もケアしてあげられると良いアイデアにつながるのではと思いました。

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以上がコ・クリエーションワークショップのレポートになります。
このレポートを通じて、皆さまが普段悩まれている課題に対して「この手法を通じて解決できそうだ」「面白そうだからぜひ実施してみたい」と思っていただけたら幸いです。

「コ・クリエーション」に関するお問い合わせや資料請求も下記フォームから承っております。
ぜひお気軽にお問い合わせください。
資料請求・お問い合わせ

Saori Kameda株式会社mct エクスペリエンスデザイナー

Mar 25, 2019 09:41 【コ・クリエーション ユーザーとの共創プロセスのご紹介】子育てママとコ・クリやってみました [前編]

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こんにちは。mctの小泉です。
先日、mct自主企画による「コ・クリエーション」ワークショップを開催しました。
「コ・クリエーション」とは、ユーザーを「製品・サービス体験のエキスパート」と位置づけ、チームメンバーのような存在としてプロジェクトに参加していただき、企業のメンバーと共に課題解決のための新しいアイデアを共創するものです。

今回のテーマは「子供の偏食を解決する卓上デジタル機器」。私たちmctのリサーチャーと、現在子育て中のママさんとで、子供の偏食についての困りごとを解決する卓上デジタル機器のアイデアを出し合いました。その模様を前・後編にわたってお送りし、皆さまに「コ・クリエーション」の魅力をお伝えしたいと思います。

では、【[前編]プロセス紹介編】のスタートです。
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【当日のアジェンダ】
■ 1. 子供の偏食に関する「課題」の抽出
■ 2. 「課題」を解決し理想を満たすアイデアを考える
【参加者】
30歳~40歳の主婦 4名
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会場となったのは、横浜市内にあるカジュアルなワークショップスペース。4人のママたち(+ちびっこゲスト)にお集まりいただき、子育てに関する情報交換(・・・という名の脱線?)もしながら、和やかにコ・クリエーションが進行しました。

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当日の流れを紹介します。

1. 子供の偏食に関する「課題」を抽出する。
事前課題として、ママたちにはワークショップ前日までの3日間における子供の偏食に関する状況を「偏食日記」という形でメモしてきてもらい、当日はそれをもとに「課題」を抽出しました。ママたちが子供の偏食について、日々どのようなことに困っていて、解決するためにどんな工夫をしているのか、日記を順番に発表していただき、シェアすることからスタート。発表を聞いているママたちには、気づいた点や共感できた点を付箋に書き出してもらいました。同時に、mctファシリテーターも発表を聞きながらポイントとなる課題・解決に関するニーズを書き出し、ホワイトボードに貼り出していきました。

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困りごとをひととおりシェアし終わったら、書き出した課題(付箋)を全員で見渡しました。
実際に出てきた課題をいくつか挙げると、
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◎ 上の子と下の子で好き嫌いが異なるため献立に悩まされる
◎ 「ムラ食い」があり、食べる時と食べない時の差が激しい
◎ せっかく作ったものを残されてイライラしてしまう
◎ せっかく手の込んだ料理を作ったのに「卵ごはんがよかった!」と言われてしまう
◎ とにかく野菜が嫌いで食べない
◎ 偏食のせいで口内炎ができてしまった 等々
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課題を網羅的に見ることで“確かにこれわかる!“といった共感や、“そういうことで困ってるんだ“といった新たな気づきが得られました。

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2. 「課題」を解決し理想を満たすアイデアを考え、アウトプットする。
ここまでで出た子供の偏食についての課題や理想について、それを解決したり満たすための卓上デジタル機器のアイデアを出し合いました。あらかじめ用意しておいたシートに、イラストなども交えながらアイデアのコンセプトを書き出したり、専用のマテリアルを使ってアイデアのプロトタイプを作成しました。一人ひとりが“もくもくと作業に徹する”だけでなく、ああでもない、こうでもないとおしゃべりしながらアイデアの形が変化していき、まさにコ・クリエーションという手法のメリットが発揮されました。

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最後に、考えたアイデアを各自が発表して、約3時間のコ・クリエーションは無事終了しました。
というわけで、【[前編]プロセス紹介編】はここまで。以降は【[後編]ワークショップ結果編】に続きます。子育てママさんたちのインサイトにはどんなものがあったのか、卓上デジタル機器のアイデアはどんなものが飛び出したのか、乞うご期待ください。
>>後編はこちらから

Natsuki Koizumi

Apr 13, 2018 09:00 組織へのデザイン思考導入事例 ― サントリー食品インターナショナル様

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こんにちは。組織デザインユニットの渡邉です。近年「デザイン思考」の重要性が高まっており、以前mctブログでも「なぜ組織にデザイン思考が必要なのか」という記事をご紹介しました。今日は、デザイン思考の社内導入事例として、サントリー食品インターナショナル様のデザイン思考ワークショップをmctがサポートした様子をご紹介します!

サントリー食品インターナショナル様では、R&Dメンバー一人ひとりが、普段の商品開発プロセスにデザイン思考の考え方を活用していけるようになるための「サントリー流 デザイン思考ガイドブック」を作成されています。今年3月に開催されたグローバルミーティングでは、そのデザイン思考ガイドブックのお披露目と、メンバー間での理解・共有を深めることを目的としてデザイン思考ワークショップが実施されました。参加者は世界各国、各地域の支社から招集され、研修後は、全社的にデザイン思

考の活用にドライブをかかることが最終的なゴールでした。

ワークショップの構成は2部にわかれており、mctではワークショップの計画と実施をサポートさせていただきました。

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■マインドセット

第1部のマインドセットパートでは同志社女子大学 現代子ども学科 教授の上田信行先生をお招きしました。上田先生はMITメディアラボの客員教授のご経験があり、人が楽しく学び、働くための場の環境デザインを研究されています。さらに上田先生のゼミの学生さん13名もお呼びしました。(上田ゼミではゼミ生のことを「girlsBand」と呼び、音楽バンド…ではなくワークショップの企画運営と中心とした活動を行っています。)

今回のワークショップでは1日のスタートとして、上田先生とgirlsBandのみなさんとデザイン思考のためのマインドセットを経験から学ぶパートを設計・実施しました。マインドセットのセットアップは、デザイン思考を推進する上での「エンジン」とも言える最も重要なポイントの一つです。

ワークショップはgirlsBandのダンスからスタート!

 

一気に場の雰囲気を変え、全員でダンスを踊るワークに入ります。最初はわけもわからず手拍子をしていただけの参加者がどんどんと引き込まれ、自分たちも身体を動かしてダンスを踊れるようになります。10分程度のレクチャーでほとんどの参加者が見事に振り付けを覚えていました!

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もう一つ行ったワークがレゴの高積みです。音楽がなる中でグループごとにレゴをできるだけ高く積み上げていきます。積み方は各グループの自由。チームごとに試行錯誤しながらどんどんタワーを高くしていきます。途中に作戦を練る時間もあり、タワーの積み方や役割分担などチームカラーがよくでていました。頭上をはるかに超える高さのレゴ−タワーが完成したときには、自然と歓声があがるほど全員が夢中になって取り組んでいました。

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デザイン思考を推進していく手法は様々なものがありますが、マインドセット(心の持ち方)をととのえ、組織メンバーが同じ姿勢や態度で取り組むことでスピードは何倍も加速していきます。チーム一丸となって問題に取り組み、失敗を恐れずにチャレンジしていける環境を提供すること。そしてそこでの経験を思い切り楽しんでもらうことがマインドセットの獲得では大切です。

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■プロセス

第2部は、サントリー食品インターナショナル様独自で開発されたガイドブックをもとにデザイン思考のプロセスを学ぶパートです。今回は「女子大生がワクワクする新しい商品・サービスを開発する」をテーマにワークショップを行いました。

 次世代の消費の中心となってくミレニアル世代の女子大生ですが、彼女たちの実態はよく知ろうと思わなければわからないことだらけです。ワークショップではデザイン思考のプロセスに合わせ、理解からアイデアの具体化までを段階的に実施しました。それそれのフェーズごとにレクチャーを交えつつ実践と理論を繰り返し、デザイン思考を習得していきます。

理解のフェーズでは密着ビデオやデプスインタビュービデオ、食日記などを中心に情報のインプットを行いました。参加メンバーは彼女たちの言動に驚きの連続だったようです。こうした発見が次のアイデアのインスピレーションになっていきます。また、自分たちの五感を使って、彼女たちが普段飲んでいる飲み物を実際に味わってみたり、直接対話を重ねたりしていくことで、彼女たちへの考え方や価値観に対する理解が深まっていく様子が印象的でした。

 

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さらにデータを解釈するフェーズではインプットした情報をもとにユーザーのインサイトを定義します。商品の具体的なアイディアをだすフェーズでは抽出したインサイトから具体的な商品・サービスアイディアをみんなで考えていきました。

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デザイン思考のアプローチはユーザー中心の設計が重要となります。ワークショップでは女子大生の意見を常に取り入れ、アイディアをどんどん修正していく場面がいくつもみられました。プロトタイプをつくっては壊し、またつくっては壊す作業を繰り返し、最終的に6つのアイディアが完成しました。

完成したアイディアに対して女子大生からフィードバックをもらい、さらにそれを改良したところでワークショップは終了しました。

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デザイン思考を組織に導入するためには手法だけを導入するのではなく、それに取り組む人たちが広い視野を持ち、ポジティブなマインドセットである必要があります。とはいえ、マインドだけセットされていても、具体的な手段がなければ実務を遂行していくことはできません。デザイン思考推進のために、今回ご紹介したワークショップのような「マインドセット」と「プロセス」の両軸からのアプローチの必要性がより高まっていきそうです。

※この記事はサントリー食品インターナショナル様の許可を得て掲載しています。

 

Saki Watanabe株式会社mct エクスペリエンスデザイナー

Dec 08, 2017 02:44 NICCA INNOVATION CENTERのオープンハウスに参加してきました!

組織デザインメンバーの渡邉です。
先月、日華化学株式会社にオープンしたNICCA INNOVATION CENTER(以下NIC)のオープンハウスに参加してきました!

近年、様々な企業でイノベーションセンターが設立されていますが、その運営・運用に悩んでいる企業は少なくありません。最近よく見たり聞いたりするキーワード「働き方改革」、一体何が改革だと言えるのでしょうか。何が改革へ繋がるのでしょうか。今回のオープンハウスにはそのヒントがたくさん詰まっていました。

 nicca1.jpg
NICに入ってすぐにあるオープンスクエア。
イノベーションを推進するための日華化学の技術を9つのキューブとタブレットで紹介されています。

 

「HAPPY WORK PLACE」

今回のイノベーションセンター創設あたってはプロジェクトチームを結成。建築家・小堀哲夫氏、同志社女子大学・上田信行教授、社内メンバー等合わせて40名程のチームでワークショップを行いながら進められました。実は上田教授は私が大学在学時に所属していたゼミの教授で、学習環境デザインを研究しておりワークショップにも精通しておられます。今回はこのような機会があり久しぶりの再会となりました。

プロジェクトチームリーダーが最初に掲げたNICのテーマが、「HAPPPY WORK PLACE」。社内外の人が集い、ワイワイガヤガヤと賑やかになる場所として「楽しく働く」ことが強く意識されています。社員がイキイキ働いているから、お客様に「また来たい」「一緒に組めば面白いことができそうだ」と思ってもらえる。そんな場所にしたいという社長の思いもありました。

建物に入りまず目にして驚いたのは、シャンプー台が並ぶ部屋、そして建物の奥まで見渡せているのではないかと感じるような開放感。これら全てが社員と専門家のコラボレーションによってつくられました。

 nicca2.jpg

イノベーションセンターのコンセプト「BAZAAR(市場)」にふさわしく
人が行き交うように計算された通路とスクエア(広場)がうまく組み合わされた空間。

建築の設計を担当された小堀氏とワークショップの設計を担当された上田教授のお話を伺い、印象的だったのは、ワークショップを通してこれからの働き方やイノベーションセンターについて社員の方々が自ら描いて設計していたことです。建築設計に対して社内からもいろいろな要望や提案が出され、それがNICの随所に反映されています。ただの話し合いや会議ではない、本気のプロジェクトがそこにはありました。もちろん、最初から何もかもプロジェクトが出来上がっていたわけではなく、3年という構想段階で徐々に出来上がっていったもの。今回のプロジェクトリーダーである日華化学シニアアドバイザーの吉田さんはワークショップに参加した社員の様子をみて、「こんな力を秘めていたのか!という発見が多くあり、驚きと喜びの連続だった」とおっしゃっていました。

「会社がつくるNIC」から「自分たちがつくるNIC」へ。
「自分たちのNIC」だからこそ「働きたい・過ごしたい」場所にしたい。
そのような意識の変化があったのではないかと感じました。

当日頂いたNICCAイノベーションセンターのたのしみ方BOOKの最終ページは江守社長の言葉でこう締めくくられていました。nicca3.png
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「働き方こそがプレゼンテーション」
ここは多彩な人々がワイワイガヤガヤと活発な議論を通して
新しい価値を想像する「創発の場」です。
トルコのグランド・バザールのような、
日華化学のイノベーションセンターに行くと何かがある、
何かが触発される、技術やアイディアがわきおこる。
「また来てみたい」と思っていただければ光栄です。
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イノベーションに必要なものは何でしょうか。

NICには人との出会いや思わずやってみたくなるようなワクワクする場所があり、社員の方々がここで働きたい・過ごしたいと思える環境がありました。イノベーションセンターを創設するというプロジェクトは建築物を建てるだけではない。そこに集う人々の意識や働き方を建物という環境とともに変えていくことができるプロジェクトなのだと学ばせて頂きました。

日華化学株式会社:https://nic.niccachemical.com/
N
ICCA INNOVATION CENTER:https://nic.niccachemical.com/


mctでも働き方やカルチャーコードを開発するワークショップを提供しております。
お気軽にお問い合わせください。
http://www.mctinc.jp/contact/

Saki Watanabe株式会社mct エクスペリエンスデザイナー

Jul 28, 2017 12:59 『自分で気づいているギャップ、あきらめているギャップ』

Laptop Work-3.jpg

こんにちは、mctデザインインサイトユニットの小幡(こばた)です。

mct
では、さまざまな業界のプロジェクトをお手伝いさせてもらっていますが、ヘルスケア領域のプロジェクトに携わることも少なくありません。

ところで先日、デスクワークの最中にアクビが止まらなくなりました。「あれ?昨日は早く寝たのになあ。逆に寝すぎたかな?」などと考えていたら、しばらくすると「ズキズキ」と偏頭痛のお出ましです。調べてみると、偏頭痛の前兆としてアクビが止まらなくなることがある模様。ふと外を見ると、雨が降りそうな曇り空だったので「気圧が下がってきたこともあって偏頭痛が出てきたのかな?」とか、気づけば朝から休憩なしでパソコン作業に没頭していたので「目の神経が疲れて頭痛を引き起きしてるのかな?」など、過去に偏頭痛を感じた際に調べたことや自身の経験から、いろいろと偏頭痛の原因を探しはじめています。そうこうしているうちに、偏頭痛が「ズキンズキン」とレベルを増してきたので、原因探索より「この症状をなんとかしたい」と考えました。

こんな時、皆さんはどんな解決策を考えますか? 手軽な順番ですと、こんな感じでしょうか。

1]頭痛に効くツボを押す
2]市販の頭痛薬を飲む
3病院に行く


僕の場合、頭痛の常備薬は持っていませんし、偏頭痛で病院という発想には至らないので、[1]のツボ押しを試します。少しでも頭痛が緩和することを期待しながら、ネットで「頭痛 解消 ツボ」と検索。ツボを押すことで頭痛がまったくなくなるとは期待していませんが「少しでもラクになれたら」という気持ちで首の後ろの天柱・風池を押しながら[2]と[3]を選ばない理由を考えてみました。

2]の頭痛薬を飲まない理由は「すぐ収まったり、軽い頭痛では薬は飲みたくない」との考えからです。その背景に「飲みすぎると効かなくなるかも?」という懸念もあり、「痛い!!もう無理だ!!!」というレベルになるまで、僕の場合は選択肢に挙がりません。(「薬を買いに行く」というハードルもあります)

3]の病院受診に至っては、よっぽど症状が長引いたり、尋常ではない痛みだったり、頭を打ったなど他の不安がない限り、選択肢にも挙がらないでしょう。その背景には「病院を受診すべき症状(この症状が出ていたら受診する)や、そのレベル(この症状が一定時間以上続けば受診)等がわからない」ということがありそうです。偏頭痛のような、いわば「ありふれた(と思い込んでいる)症状」の場合、「こんな軽い症状で受診するのは気がひける」といった発想になりがちなのかもしれません。

そう考えると「病院を受診する」というアクションに移る手前には、自分でも深く意識はしていない「暗黙の前提」があるのかもしれません。僕の頭痛の場合だと、例えば「医師が見てあきらかにおかしいと思える症状がなければいけない」とか「自分の症状をきちんと医師に説明できないといけない」などでしょうか。


病院というヘルスケアサービスにおいて、患者さんは、どのような知識や経験を以って、どのように考えて、受診を決意したり治療に臨んでいるのでしょうか? その中で、どのようなことに困ったり、不安を覚えているのでしょうか? 患者さんの「自分自身の思い込み(思考のフレーム)」や「意識して期待していること」、「こうだったらいいけど無理だよね、と諦めつつも期待していること」、「自分でも端から諦めて期待すらしていないこと」などを可視化できると、これまでとは違った解決策が出てくるのかもしれません。



mct
では、ギャップファインディングというサービスをご提供しています。
頭痛ではありませんが「うつ病」をテーマにして「暗黙の前提」を紐解いていく《ギャップファインディング体験ワークショップ》というサービスもご準備しています。参加していただくと、うつ病に関して具体的にどんな暗黙の前提があるのかよく理解できると思います。ワークショップの資料もご用意していますので、ぜひお問い合わせください。

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ギャップファインディングのお問い合わせ・資料請求はこちらから
http://mctinc.hs-sites.com/Gapfinding_Insight
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追伸
結局、頭痛は収まらなかったのでドラッグストアで買った頭痛薬を飲むことで解消しました。[1]を諦めて[2]を選択した僕の頭の中には、どのような期待や不安があったのでしょうね?

Tomo Kobata株式会社mct エクスペリエンスデザイナー

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